連敗確率計算

連敗確率の計算で取引回数を決める|資金から許容連敗数を逆算する手順

耐えられる連敗数は使う資金を1回あたりの購入代金で割れば出ます。連敗が始まりうる場所の数に1か所の確率を掛けると出会う確率の上限が出て、そこから安全側の取引回数を逆算できます。国内各社の購入価格と注文上限で発注できるかも確かめます。

耐えられる連敗数は、使う資金 ÷ 1回あたりの購入代金です。割り切れないときは切り捨てます。資金30,000円で1回3,000円ずつ払う設計なら、10連敗で尽きます。外れた回に失うのは払った代金の全額なので、同じ額の引き算が10回で止まるだけの、単純な割り算です。

次に要るのは「その連敗に出会うかどうか」です。取引回数をn、連敗数をDと置くと、D連敗が始まりうる位置はnの並びの中にn − D + 1か所あります。1か所の確率は外れる確率をD回掛けた値なので、両方を掛ければ少なくとも1回は出会う確率の上限が出ます。

この式はひっくり返せます。許容する確率をrと置くと、上限がrに収まる取引回数はr ÷ 1か所の確率 + D − 1です。資金30,000円・代金3,000円・外れる確率0.5で、上限を10%までに収めたいなら111回になります。1つの通貨ペアで1日10回号を取引するなら、11営業日ほどでこの線に届く計算です。

先に書いておきます。この記事が出すのは上限で、正確な確率ではありません。正確な値は漸化式でしか求まらず、電卓では追えません。そのぶん安全側に外れるので、「これ以上にはならない」という読み方に限ってください。連敗そのものの確率と、5連敗が何回に1度来るかはバイナリーオプションの連敗確率にまとめたので、ここでは手元の資金から取引回数を逆算する側に絞ります。

耐えられる連敗数は、資金を1回あたりの代金で割るだけ

外れた回に失うのは、払った代金の全額です。GMOクリック証券は「予測通りの結果ではなかった場合は、購入金額と同額が損失となります」、みんなのオプションは「チケット購入金額と同額が損失となります」と公表しています(いずれも2026年10月13日確認)。失う額が代金ちょうどなので、代金を一定に保っておけば、資金は毎回同じ幅で減ります。

だから、連敗だけで資金が尽きる回数は割り算で出ます。下は1回あたりの代金を変えない前提での一覧です。小数は切り捨てました。

使う資金 1回1,000円 1回2,000円 1回3,000円 1回5,000円 1回10,000円
30,000円 30連敗 15連敗 10連敗 6連敗 3連敗
50,000円 50連敗 25連敗 16連敗 10連敗 5連敗
100,000円 100連敗 50連敗 33連敗 20連敗 10連敗
300,000円 300連敗 150連敗 100連敗 60連敗 30連敗

当サイトの計算値です。増やす手は2つしかありません。資金を増やすか、1回あたりの代金を下げるかです。効き方は同じで、資金を2倍にするのと代金を半分にするのは、どちらも連敗数を2倍にします。違うのは、代金を下げたときは1回の利益も同じ比率で小さくなることです。

もう1つ、読み違えやすい点があります。この連敗数は連続して外れた場合の数です。間に勝ちが混ざればペイアウトで資金が戻るので、合計でD回外れても尽きません。逆に、D連敗が1度来れば、それまでどれだけ勝っていても、その時点の残高から数えた連敗数で尽きます。つまりこの数は、残高が動いたら数え直す項目です。残高の割合で代金を決める方式との違いは資金管理の基本、許容できる損失額から代金を決める手順は1回いくらで取引するかにあります。

代金そのものの作り方にも制約があります。代金は購入価格と口数の積で、口数は整数です。1口の価格は回号ごとに動くため、毎回ぴったり3,000円にそろえることはできません。各社が公表している1単位の価格帯は、みんなのオプションが1Lotあたり50円から990円、GMO外貨が1口あたり40円から990円、GMOクリック証券が1枚あたり約50円から999円です(いずれも2026年10月13日確認)。受け取る側は1単位1,000円で固定されているので、代金が1,000円を超える設計にするには、必ず2口以上が要ります。

「出会う確率」は、上限で押さえる

ここからが計算の本体です。n回の取引の並びを思い浮かべてください。D連敗が始まりうる位置は、1回目から数えて n − D + 1 か所あります。111回の並びで10連敗なら、102か所です。

1か所あたりの確率は、外れる確率をD回掛けた値です。外れる確率0.5で10連敗なら、0.0009765625になります。この2つを掛けた値が、少なくとも1回は出会う確率の上限です。

上限として使える理由は単純です。掛けた値は「起きる回数」の数え上げで、起きた回数が1回以上のときだけ「出会った」と数えるのだから、回数の合計は確率を下回りません。0回なら0、1回以上なら1以上だからです。だから回数の側を見ておけば、確率を見落とすことはありません。重なりを除かずに足しているぶん、上限は実際の確率より高く出ます。

使う資金30,000円・1回あたりの購入代金3,000円・外れる確率0.5という3つの入力から取引回数を出す縦のフロー図。耐えられる連敗数は30,000円÷3,000円で10連敗、1か所の確率は0.5の10乗で0.0009765625、出会う確率の上限は(取引回数−連敗数+1)×1か所の確率で、111回なら102×0.0009765625の9.96%。上限を10%に収める取引回数は0.10÷0.0009765625+10−1で111.4、切り捨てて111回
図1:入力は3つ、計算は3段、出力は取引回数1つです外れた回に購入金額と同額が損失になることはGMOクリック証券「外為オプション 購入価格について」の記載によります(2026年10月13日確認)。資金・代金・外れる確率は計算の手順を示すために置いた仮定で、当たる確率や見込める利益を示すものではありません

図1の最後の段が逆算です。許容する確率をrとすれば、上限がrに収まる最大の取引回数は r ÷ 1か所の確率 + D − 1 になります。このrを自分で決めるところが、この計算のいちばん弱い部分です。10%にするか5%にするかは、計算では決まりません。資金30,000円・代金3,000円・外れる確率0.5の例でいえば、5%なら60回、10%なら111回、20%なら213回です。許容する確率を倍にしても、通せる回数はおおむね倍にしかなりません。

連敗数と置いた勝率から、取引回数を引く

許容する確率を10%に固定して、連敗数と勝率を変えた一覧です。

耐えられる連敗数 勝率40%(外れ0.6) 勝率50%(外れ0.5) 勝率60%(外れ0.4)
5連敗 5回 7回 13回
6連敗 7回 11回 29回
7連敗 9回 18回 67回
8連敗 12回 32回 159回
10連敗 25回 111回 962回
12連敗 56回 420回 5,971回

0.10 ÷ 1か所の確率 + 連敗数 − 1 を計算し、小数を切り捨てた値です。当サイトの計算値で、各社が公表している数字ではありません。

読み取れることが2つあります。1つめは、連敗数が1つ増えるごとに、通せる回数が1.5倍から2倍に伸びることです。勝率50%の列なら、5連敗で7回、6連敗で11回、7連敗で18回、8連敗で32回と増え、9連敗では59回、10連敗で111回になります。1か所の確率が1段ごとに半分になるので、割り算の答えがそのぶん伸びます。資金を少し足すか代金を少し下げるだけで通せる回数が大きく動く、という意味です。

2つめは、置いた勝率で桁が変わることです。10連敗に耐えられる資金でも、勝率40%と置けば25回、50%なら111回、60%なら962回です。同じ資金でも、置いた勝率が10ポイント違えば通せる回数は数倍から数十倍動きます。回数を長く取りたいときに勝率の仮定を上げるのは、数字だけがいくらでも伸びる操作で、根拠は1つも増えません。勝率をどう数えるか、何回あればばらつきが落ち着くのかは勝率の数え方とばらつきで扱いました。

金融庁は「一定時間後のレートをピンポイントで高い確度で予測することは非常に困難です」としています(2026年10月13日確認)。表の勝率はすべて計算のために置いた仮定で、達成できる水準を示すものではありません。

代金を下げると、連敗数と回数は桁で伸びる

使う資金30,000円と外れる確率0.5を固定し、1回あたりの購入代金だけを変えた数値カード5枚。代金10,000円は3連敗で、上限を10%に収める回数がなく該当なし。5,000円は6連敗で11回、約1営業日。3,000円は10連敗で111回、約11営業日。2,000円は15連敗で3,290回、約329営業日。1,500円は20連敗で104,876回、約10,488営業日。代金10,000円が成立しないのは、最初の3回が全部外れる確率が12.5%で基準の10%を最初から超えるため
図2:代金を半分にすると連敗数は倍、通せる回数は桁で伸びます1日の回号数はGMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」の第1回〜第10回の記載によります(2026年10月13日確認)。連敗数・取引回数・営業日は当サイトの計算値で、資金と外れる確率は仮定です

資金30,000円を固定して、1回あたりの代金だけを変えました。代金10,000円では3連敗で尽きるので、最初の3回が全部外れる確率が12.5%になり、基準の10%を、取引を1回も始めないうちに超えています。この組み合わせには収まる回数がありません。計算が「成立しない」と返す形です。

代金を半分の5,000円にすると6連敗まで耐えられ、11回まで基準に収まります。さらに3,000円で111回、2,000円で3,290回、1,500円で104,876回です。耐えられる連敗数は比例して増えるだけなのに、1か所の確率は段ごとに2乗で小さくなるため、回数は桁で伸びます。

ただし、下げ続けられるわけではありません。下限は1単位の最小価格で、公表値は40円から50円のあたりです。それより下げる手はありません。そして代金を下げれば1回の利益も同じ比率で小さくなります。投資額あたりの期待値は代金を変えても動かず、変わるのは尽きるまでの回数だけです。率としての期待値の出し方は期待値の計算方法、損益が釣り合う勝率の出し方は損益分岐勝率の計算にあります。

回数の側にも上限があります。金融先物取引業協会の取扱ルールは「1営業日に設定できる判定時刻の最大数は12回となります」としています(2026年10月13日確認)。1つの通貨ペアで取れる機会は1日あたり12回までなので、図2の104,876回は、1日10回号で通しても約10,488営業日ぶんにあたります。計算で出た回数を、そのまま予定の回数として置けるわけではありません。1日あたりの機会の数は1日に何回取引できるかで扱いました。

楽天証券のバイナリーオプション「らくオプ」を案内する公式ページのファーストビュー
ペイアウト額を「1枚につき1,000円(固定)」、取引手数料を「無料」、呼び値を「1円」、注文の上限を「1取引あたり:200枚」「1回号あたり:1,000枚」と公表している楽天証券『らくオプ』の公式ページの引用キャプチャ(ロゴ・商標の権利は運営会社に帰属)。呼び値と上限枚数の記載はらくオプ サービス概要のページにあります。出典 楽天証券「らくオプ」/キャプチャ取得日 2026年8月21日、記載の確認日 2026年10月13日

代金を下げる側の下限と、増やす側の上限は、どちらも公表されています。国内5社の記載を並べます。

会社 1単位あたりの購入価格 1注文あたりの上限
GMOクリック証券 1枚あたり約50円〜999円 1注文あたり200枚(1日あたり10,000枚)
楽天証券 最大購入価格999円(呼び値1円) 1取引あたり200枚(1回号あたり1,000枚)
みんなのオプション 1Lotあたり50円〜990円 記載を確認できませんでした
GMO外貨 1口あたり40円〜990円(刻み値10円) 投資可能金額の区分ごと(100万円以上300万円未満はラダー200口とレンジ100口の合計最大300口)
外為どっとコム 1Lotあたり約40円〜1,000円(1,000円では購入できません) 1注文あたり200Lot(購入時)

いずれも2026年10月13日に各社の公式ページで確認した表記です。「記載を確認できませんでした」は制度が無いという意味ではなく、公表ページで見つけられなかったという意味です。価格の建て方そのものが違う会社もあるため、6社の条件の並びは国内6社の比較に置いています。

1注文あたりの上限があるということは、連敗したあとに口数を増やして一度で取り戻す設計が、どこかで発注できなくなるということです。この行き止まりの位置はバイナリーオプションの連敗確率で口数の伸び方として計算しました。会社ごとの上限の並びは取引ルールの比較、価格帯の並びは最低購入額の比較にあります。

この上限で判断するときの限界

4つあります。

上限は実際の確率より高く出ます。重なりを除かずに足しているためで、連敗数が短いほど差が開きます。安全側ではありますが、「111回まで大丈夫」ではなく「111回なら上限で9.96%」と読んでください。正確な値は漸化式で求めるしかなく、この記事では扱いません。

上限が1を超えると、何も分からなくなります。場所の数を増やしていけば掛け算の答えは1を超えますが、確率は1を超えません。取引回数を先に決めて上限を計算した場合、値が1に近いときは「この回数では見積もれない」という結果として扱います。

連敗だけで資金が尽きるわけではありません。この計算が見ているのは連続して外れた場合だけです。3連敗と2連敗の間に1勝しか挟まなければ、その1勝で戻る額は6回ぶんに払った代金の合計には届かず、残高は減り続けます。だから連敗数ぎりぎりで組まず、取引を止める条件を別に決めておきます。決め方は損失の上限を決めるにまとめました。

前提は2つです。各回の結果が独立していること、全部の回で同じ勝率であることです。2つめは、価格の違う回号を混ぜると崩れます。みんなのオプションは、目標レートに達する可能性が高いほどチケット価格は高くなり、可能性が低くなれば安くなると説明しています(2026年10月13日確認)。安い回と高い回を混ぜた記録から1つの勝率を作ると、この計算の前提から外れます。

判定を待たずに売った回も、この計算には乗りません。損益が当たり外れの2択ではなく売却価格との差で決まるため、「連敗」として数える基準そのものが変わります。扱いは途中売却とはにあります。

判断の手順と、記録する項目

計算した回数nを耐えられる連敗数Dと予定の取引回数Nと比べて対応を決める判断フロー。nがDより小さいときは成立しないので代金を下げるか資金を増やす。nがD以上でNより小さいときは代金を下げてDを増やすか予定の回数を減らす。nがN以上のときはその代金で予定の回数を通せるがDぎりぎりでは組まない。例として資金30,000円・代金3,000円ではD=10連敗・n=111回で予定の200回に届かず、代金を2,000円へ下げるとD=15連敗・n=3,290回になり200回を通せる
図3:出た回数を、耐えられる連敗数と予定の回数の両方と比べます1日の回号数はGMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」の第1回〜第10回の記載によります(2026年10月13日確認)。連敗数・回数・営業日は当サイトの計算値で、資金・代金・外れる確率は仮定です。推奨する取引回数や金額を示すものではありません

順番はこうです。

  1. 使う資金を決める。生活資金と分けた額にします
  2. 1回あたりの購入代金を決める。購入価格と口数の積で、口数は整数です
  3. 耐えられる連敗数を出す。資金を代金で割り、小数を切り捨てます
  4. 外れる確率を置き、根拠を書く。何を見てその数字にしたのかを、数字と並べて残します
  5. 1か所の確率を出す。外れる確率を連敗数だけ掛けます
  6. 許容する確率を決めて回数を引く。許容する確率 ÷ 1か所の確率 + 連敗数 − 1 です
  7. 予定の回数と比べる。出た回数が連敗数より小さいなら成立しません。予定の回数より小さいなら、代金を下げるか予定を減らします
  8. 発注できるかを確かめる。その代金が1単位の価格帯と1注文の上限に収まるかを、公式ページで見ます

結果だけを残さないでください。資金、代金、耐えられる連敗数、置いた外れる確率、許容した確率、出た回数、計算日を一緒に書きます。あとで見返したときに、数字が変わったのか仮定が変わったのかを区別するためです。記録の付け方は取引の振り返りを記録に残すで扱いました。

まとめ

耐えられる連敗数は、使う資金を1回あたりの購入代金で割った値(切り捨て)です。その連敗に出会う確率の上限は(取引回数 − 連敗数 + 1)に外れる確率の連敗数乗を掛けた値で、許容する確率に収まる取引回数は 許容する確率 ÷ 1か所の確率 + 連敗数 − 1 で出ます。

使うときに覚えておきたいのは2点です。出てくるのは上限で、実際の確率より高く見えること。そして、回数を長く取りたいときに置いた勝率を上げれば、数字だけは簡単に伸びることです。代金を下げる側は各社の公表値で裏が取れますが、勝率の仮定には裏がありません。

購入価格の範囲、呼び値、1注文あたりの上限枚数、回号の数はいずれも変更されます。計算の前に各社の公式ページで確かめてください。取引相手が登録を受けているかどうかを自分で確かめる手順は登録業者の確認方法にまとめました。当サイトの数値の扱いは情報源について、取引に伴うリスクは投資リスクについてに整理しています。ほかの計算は無料ツールと資金管理・確率、条件ごとの比較は比較・口座選びから辿れます。

この記事の出典

金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。