サポート・レジスタンス

バイナリーオプションのキリ番(ラウンドナンバー)|権利行使価格として並ぶとは限らない

キリ番は、どの刻みを節目と見るかを自分で決める水準です。国内6社の権利行使価格は6〜8本で、取引開始1分前のレートを基準に等間隔で並び、回号の途中で追加しない会社もあります。節目と注文できる価格のずれを公表資料で整理しました。

「150.00円」のように小数点以下がゼロで並ぶ価格は、チャートを開いたときに真っ先に目に入ります。FXの解説ではこうした水準をラウンドナンバー、日本語でキリ番と呼び、注文が集まりやすい場所として扱います。同じ発想をバイナリーオプションへ持ち込めるかどうかが、この記事で確かめることです。

先に結論を書きます。キリ番という水準は、国内バイナリーオプションの注文画面には出てきません。注文できるのは、会社が回号ごとに並べた権利行使価格だけです。公表されている本数は6本から8本で、その並びにキリ番が入るかどうかは回号によって変わります。

キリ番を見ること自体に意味がない、という話ではありません。注文が集まりやすいという説明には、各社が公開している注文情報という裏付けがあります。ただ、その水準を見たあとに実際に押せるボタンが限られているため、FXの話をそのまま移すと、できない注文を前提に考えてしまいます。

この記事で順に確認するのは5つです。どの刻みを節目と呼ぶかは自分の設定で決まること。注文が集まっていることは確認できるが見えているのは一部だということ。国内6社の権利行使価格の本数と決め方。回号の途中で権利行使価格が追加されるかは会社によって違うこと。そして判定は決められた時刻の価格1点で行われ、取引期間中にキリ番へ触れたかどうかは結果に入らないことです。勝率や手法は扱いません。参照した公表資料に、その根拠となる記載がないためです。

キリ番の「刻み」を決めているのは、自分の設定

まず定義を確認します。OANDA証券の用語解説は、ラウンドナンバーを「相場において価格のキリの良い数字や節目となる水準を指し、相場参加者に意識されやすい心理的な価格帯のことです」と説明し、例として150.00円や155.00円を挙げています(2026年10月20日確認)。

読んだだけでは迷う部分がありません。ところが実際にチャートへ線を引こうとすると、すぐに決めるべきことが出てきます。どの間隔で区切るかです。

同じ会社が公開しているインジケーターの紹介ページには、この線を「10Pipsや20Pips、50Pipsごとのキリのよい水準にラインを引く」ものだと書かれています(2026年10月20日確認)。刻みは1つに決まっていません。みんなのFXの解説では、対円通貨ペアについて「1pip=0.01円(1銭)を表しています」と説明されているので(2026年10月20日確認)、50Pipsは0.50円、20Pipsは0.20円、10Pipsは0.10円にあたります。

149.00円から150.00円までの価格軸を3本並べ、50Pipsごと・20Pipsごと・10Pipsごとに目盛りを打つと、同じ1円の範囲に引かれる線が3本・6本・11本に変わることを示した図
図1:刻みを1段変えるだけで、同じ範囲の「節目」は3本から11本になる刻みの例はOANDA証券「チャート上のキリのよい数字に水平線を引くインジケーター「OANDA_Round_Number」のご紹介」、1pip=0.01円(対円通貨ペア)の換算はみんなのFX「pipsとは?FXの取引単位の基礎知識と活用方法」(いずれも2026年10月20日確認)。149.00円から150.00円という範囲は刻みの違いを示すための例です

149.00円から150.00円までの1円を区切ると、50Pipsごとなら線は3本、20Pipsごとなら6本、10Pipsごとなら11本です。節目と呼ばれる水準の数が、刻みの選び方だけで3倍以上に変わります。

ここがサポートライン・レジスタンスラインの引き方と似ていて、しかし形の違う問題です。サポート・レジスタンスでは、過去のどの安値・高値を結ぶかを自分で選びます。キリ番は過去の値動きを参照しないので選ぶ余地がなさそうに見えますが、刻みという別の形で、同じ「自分で決める部分」が残っています。150.00円だけを節目と見る人と、149.50円も149.10円も節目と見る人では、同じチャートから別の結論が出ます。

注文が集まっていることは確認できる。ただし見えるのは一部

キリ番が意識される理由として、公表資料は注文の集まり方を挙げています。OANDA証券の同じページは「指値注文や逆指値注文はラウンドナンバー前後に集中しやすく、価格が近づくにつれて売買が活発化します」と書き、「ラウンドナンバー付近では相場が反発したり、節目を突破した際に値動きが一気に加速したりする場合があります」と続けています(2026年10月20日確認)。

この「注文が集まっている」という部分は、推測ではなく画面で確かめられます。外為どっとコムは注文情報を公開するツールを提供しており、解説ページではこれを「どのレート水準で指値とストップ注文が出されているかがひと目でわかるツール」だと説明しています。表示されるのは買い指値・売り指値・買いストップ・売りストップの4種類です(2026年10月20日確認)。

ただし、同じページには限界も明記されています。「板情報はその証券会社・FX会社での注文状況が表示されたもので、市場の一部の状況を表しているといえます」。さらに「これだけを頼りにトレード判断をするのは非常に危険なことです」とも書かれています(2026年10月20日確認)。

見えているのは、その会社に出された注文だけです。キリ番の近くに注文が並んでいることは確認できても、相場全体でどれだけの量が待っているかは分かりません。反発するか、抜けて加速するかは、どちらも起こりうると公表資料が書いているとおりです。

注文できるのは、会社が回号ごとに並べた権利行使価格だけ

ここからがバイナリーオプション固有の話です。FXなら、キリ番の少し下に指値を置くという注文ができます。バイナリーオプションでは、価格を自分で入力しません。会社が回号ごとに並べた権利行使価格の中から1つを選びます。

並べ方の枠組みは自主規制で決まっています。金融先物取引業協会の取扱ルールには「通貨関連店頭バイナリーオプションの権利行使価格は、判定時刻の2時間以上前に決定します。」「原則として、取引期間(時間)中の権利行使価格は固定します。」とあり、あわせて「取引開始時点で著しく高いペイアウト倍率となる権利行使価格を設定することは禁止です。」と定められています(2026年10月20日確認)。

最後の1文が、並ぶ範囲に関わってきます。GMOクリック証券は、同じ条件を値幅と本数の決め方として書いています。「各権利行使価格の値幅・本数は、中長期的な為替相場の変動から、回号開始直後から極端に高いペイアウト倍率とならないよう設定しております」(2026年10月20日確認)。どこまで広く並べるかは、この条件を満たす範囲で会社が決めます。好きなだけ遠い水準が並ぶわけではありません。

実際の本数と決め方は会社ごとに公表されています。

会社(サービス名)本数設定の基準(公表記載)回号の途中の追加
GMOクリック証券(外為オプション)記載を確認できませんでした「基準となる権利行使価格は各回号の注文受付が開始される1分前の為替レートを、対円通貨ペアであれば小数第二位、対ドル通貨ペアであれば小数第四位を四捨五入することにより決定されます」「基準となる権利行使価格から上下対称に設定されます」「回号の最中に権利行使価格が追加されることはありません」
楽天証券(らくオプ)7本「各回号の取引開始1分前の原資産価格を基準とし、上下均等に7本の権利行使価格を設定します」「回号の途中に権利行使価格が追加されることはありません」
トレイダーズ証券(みんなのオプション)計8本「各回号の取引開始1分前に配信されている原資産価格をもとに、原資産価格の変動幅の2信頼区間を基準として、上限および下限の権利行使価格を定め、その間が均等な値幅となるように計8本を設定します」参照したページでは確認できませんでした
外為どっとコム(外貨ネクストバイナリー)7本「各回号の取引可能時間の開始時刻1分前に、原資産毎に7本の権利行使価格(ラダー)を提示します」「過去のボラティリティを用いて上下対称かつそれぞれの間隔が均等になるよう設定します」参照したページでは確認できませんでした
GMO外貨(オプトレ!)6本「取引開始時に6本の権利行使価格(ラダー)を設定します」「各回号の購入受付開始1分前の原資産価格、およびヒストリカルボラティリティを用いて、各権利行使価格が均一の幅となるよう設定します」「なし」と記載
IG証券(バイナリーオプション)記載を確認できませんでした(「複数の権利行使価格」)「取引開始直前の原資産価格を基準に上下に一定の価格幅をもって複数の権利行使価格を設定します」「当社は権利行使価格の追加を行いません」
表1:権利行使価格は「いまのレート」から並ぶ。過去のキリ番は入力になっていない出典 GMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」/楽天証券「らくオプ サービス概要」/トレイダーズ証券「みんなのオプション サービス概要」/外為どっとコム「外貨ネクストバイナリー 取引概要」/GMO外貨「オプトレ! 取引概要」/IG証券「バイナリーオプション取引概要」(いずれも2026年10月20日確認)。「記載を確認できませんでした」は参照したページで見つけられなかったという意味で、本数が決まっていないという意味ではありません

6社の記載に共通しているのは、基準になるのが取引開始の直前(多くは1分前)のレートだという点です。過去の高値・安値も、キリ番も、どの会社の説明にも入力として出てきません。値幅のほうは、ボラティリティやペイアウト倍率の条件から会社が決めると書かれており、数値そのものは公表されていません。

同じキリ番でも、回号によって並びの内と外が入れ替わる

本数と基準が分かると、キリ番が並びに入るかどうかを自分で考えられるようになります。GMOクリック証券の記載にあるとおり、対円通貨ペアの基準となる権利行使価格は1分前のレートを小数第二位で四捨五入した値です。つまり基準は0.01円刻みのどこかに落ち、そこから等間隔で上下へ並びます。

基準の権利行使価格が149.37円の回号と149.90円の回号を左右に並べ、上下対称に7本並ぶ権利行使価格に対してキリ番の150.00円が片方では並びの外、もう片方では並びの3本目に入ることを示した比較図
図2:キリ番ちょうどの注文ができるのは、基準の値と値幅がそろったときだけ基準の決め方と四捨五入はGMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」、上下均等に7本という並べ方は楽天証券「らくオプ サービス概要」(いずれも2026年10月20日確認)。149.37円・149.90円という基準の値と値幅0.10円は、仕組みを示すために置いた仮定で、実際のレートや特定の回号ではありません

図2では、上下対称に7本、値幅を0.10円と仮定しています。基準が149.37円なら並ぶのは149.07円から149.67円までで、150.00円は上端から0.33円(33Pips)離れたところにあります。この回号では、キリ番の水準で注文する方法がありません。基準が149.90円なら149.60円から150.20円までが並び、150.00円は上から3本目として選べます。

同じキリ番が、回号によって選べる水準になったりならなかったりします。しかも並び方は、会社ごとの本数と値幅でも変わります。どれだけ丁寧に節目を見つけても、注文の前に「いま並んでいる価格」を見る作業は省けません。どの水準を選ぶかという判断そのものは権利行使価格の選び方にまとめています。

抜けたあと追いかけられるかは、会社によって違う

キリ番の話でよく出てくるのが、抜けたあとの動きです。OANDA証券の説明にも「節目を突破した際に値動きが一気に加速したりする場合があります」とありました。では、抜けて走り出したときに、その先の水準で取引できるのか。

協会のルールには、途中で足される場合の規定があります。「なお、取引期間中に、原資産である通貨ペアのレート(通貨レート)の変動によって、通貨レートと設定する権利行使価格とのかい離が著しく、お客様との円滑な取引に支障を来すと判断した場合には、権利行使価格を途中で追加することがあります。」(2026年10月20日確認)。追加してもよい、という枠組みです。

ところが表1のとおり、追加しないと公表している会社が4社あります。GMOクリック証券は「回号の最中に権利行使価格が追加されることはありません」、楽天証券は「回号の途中に権利行使価格が追加されることはありません」、IG証券は「当社は権利行使価格の追加を行いません」と記載し、GMO外貨は取引概要の該当項目を「なし」としています(いずれも2026年10月20日確認)。

この違いは実務にそのまま出ます。キリ番を勢いよく抜けて価格が並びの外へ出てしまうと、その回号では追いかける手段がありません。次の回号を待つことになり、そのときの権利行使価格は新しい基準から引き直されています。通貨ペアによって1回号の中で動く幅は違うので、自分が使うペアの値動きの大きさも先に見ておくほうが確実です(通貨ペアと値動きの大きさ)。

判定は時刻の1点。キリ番へ触れたかどうかは結果に入らない

もう1つ、FXの感覚のまま持ち込むと間違えるところがあります。「150.00円にタッチした」という事実は、バイナリーオプションの結果に関係しません。

各社が公表しているのは、判定価格の決め方です。

会社(サービス名)判定価格の決め方(公表記載)
GMOクリック証券(外為オプション)「満期時間前に最後に更新された原資産価格(FXネオレート)の中間値(MIDレート)」
楽天証券(らくオプ)「判定時刻における原資産価格」
トレイダーズ証券(みんなのオプション)定義の記載は参照したページで確認できませんでした(判定の条件は「判定価格が「権利行使価格以上」」)
外為どっとコム(外貨ネクストバイナリー)「判定時刻前に外貨ネクストネオにて生成され、かつ判定時刻前後に取得された原資産価格」。仲値の表示は「小数第4位以下を切り捨て、小数第3位まで表示」(EUR/USD以外)
GMO外貨(オプトレ!)「判定時間の原資産の価格と権利行使価格を比較します」。「判定時刻ちょうどに価格情報が得られない場合→判定直前の価格を判定レートとします」
IG証券(バイナリーオプション)為替は「IG証券の提示価格(中値)を参照します」
表2:どの会社も、見ているのは判定時刻の1点の価格出典 GMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」/楽天証券「らくオプ サービス概要」/トレイダーズ証券「みんなのオプション サービス概要」/外為どっとコム「外貨ネクストバイナリー 取引概要」/GMO外貨「オプトレ! 取引概要」/IG証券「バイナリーオプション取引概要」(いずれも2026年10月20日確認)

6社の書き方はそれぞれ違いますが、どれも「判定時刻の価格」を1つ取って権利行使価格と比べる形です。取引期間中にどこまで動いたか、何回その水準へ触れたかという記録は、比べる対象に入っていません。判定時刻が固定されているというのは、そういう意味です。

だから「キリ番で反発したから当たる」とは言えません。反発したのに判定時刻までに戻り切らないこともあり、逆に一度抜けてから戻ってくることもあります。注文自体も判定の少し前に締め切られるため、動きを見てから入り直すこともできません(購入の締切)。

金融庁は注意喚起のページで「一定時間後のレートをピンポイントで高い確度で予測することは非常に困難です」と書いています(2026年10月20日確認)。バイナリーオプションが問うているのは、キリ番に触れるかどうかではなく、一定時間後のレートが権利行使価格のどちら側にあるかです。

キリ番を根拠にする前に確認する5項目を番号付きの行で並べ、刻みの決定は自分で決めるもの、権利行使価格の本数・並びの内外・途中追加の有無・判定時刻は会社の公表資料で確かめられることを示したチェックリスト
図3:5項目のうち、公表資料で確かめられるのは2から5の4つ刻みの例はOANDA証券のインジケーター紹介ページ、本数と追加の有無は国内6社の取引ルール・取引概要、権利行使価格の決定時期は金融先物取引業協会「個人向け店頭バイナリーオプション取引の取扱いルール」(いずれも2026年10月20日確認)。1の刻みは読む人が決めるもので、公表された基準はありません
トレイダーズ証券のみんなのオプションを案内する公式ページの画面
表1で引用した「計8本」という権利行使価格の本数は、トレイダーズ証券のみんなのオプションのサービス概要に記載されています。本数と設定方法は会社ごとに公表されているので、口座を開く前に自分で読めます(ロゴ・商標の権利は運営会社に帰属)。出典 トレイダーズ証券「みんなのオプション」/キャプチャ取得日 2026年8月21日、本数の記載の確認日 2026年10月20日

「キリ番手法」を売られたときに思い出すこと

キリ番は覚えやすく、線も1本引くだけなので、手法として説明しやすい題材です。そのぶん、教材の題材にもなりやすいところがあります。

金融庁は、知人やSNSを通じて「必ず儲かる」と勧誘され、投資分析ツールの入ったUSBメモリなど高額な情報商材を買わされる相談が増えていると注意喚起しています。あわせて「「絶対勝てる」「確実に儲かる」「すぐ簡単に稼げる」などのセールストークをうのみにしないよう注意しましょう」と呼びかけています(2026年10月20日確認)。

この記事で引用した材料は、すべて無料で公開されているものです。キリ番の定義も、線を引くインジケーターの説明も、権利行使価格の本数も、判定価格の決め方も、会社や協会のページに書かれています。有料の教材でなければ手に入らない前提情報は、今回の調査では見つかりませんでした。当サイトが数値をどう扱っているかは情報源についてにまとめています。

もう1つ、回数の話も添えておきます。金融庁は「短期間に繰り返し取引した結果、多額の損失を被るおそれがあります。」と書いています(2026年10月20日確認)。キリ番は刻みを細かくすればいくらでも増やせるので、刻み次第で「節目に来た」場面も増えます。1回の損失は購入した金額までにとどまりますが、回数を重ねれば資金は減ります(損失が限定される仕組み、投資リスクについて)。

キリ番についてよくある質問

刻みは10Pipsと50Pipsのどちらで見ればいいですか

どちらが正しいという記載は、参照した公表資料の中に見つけられませんでした。OANDA証券のインジケーター紹介ページは10Pips・20Pips・50Pipsという複数の刻みを挙げており、どれを使うかは設定で選ぶ形です。図1のとおり、刻みを変えれば節目の数そのものが変わります。決めた刻みを記録しておかないと、同じチャートを翌日見たときに別の結論が出ます。

キリ番が権利行使価格の並びに入っていないときは、どうすればいいですか

その回号では、その水準で注文する方法がありません。選べるのは、いま並んでいる権利行使価格のうちどれかです。キリ番より下を選ぶのか上を選ぶのかという判断が、節目の話とは別に残ります。並びは次の回号で新しい基準から引き直されるので、待つという選択もあります。

注文情報を見れば、キリ番で反発するか分かりますか

分かりません。外為どっとコムの解説ページは、注文情報について「板情報はその証券会社・FX会社での注文状況が表示されたもので、市場の一部の状況を表しているといえます」とし、「これだけを頼りにトレード判断をするのは非常に危険なことです」と書いています(2026年10月20日確認)。見えているのはその会社に出された注文で、相場全体ではありません。

キリ番を抜けて大きく動いたら、その先の権利行使価格は追加されますか

会社によって違います。協会のルールは、かい離が著しく円滑な取引に支障が出ると判断した場合に途中で追加することがあるとしています。一方でGMOクリック証券・楽天証券・IG証券は追加しないと明記し、GMO外貨は取引概要の該当項目を「なし」としています(いずれも2026年10月20日確認)。自分が使う会社がどちらなのかは、注文する前に確認してください。

判定時刻の前に150.00円へ触れていれば、ペイアウトになりますか

なりません。表2のとおり、6社はいずれも判定時刻の価格を1つ取って権利行使価格と比べる形を公表しています。取引期間中にどの水準へ触れたかは、比べる対象に含まれていません。途中で大きく有利な方向へ動いたことを結果へ反映させたい場合は、途中売却という別の手段を検討することになります。

キリ番から確かめられること、確かめられないこと

確かめられるのは、自分が決めた刻みの位置です。10Pipsごとに見るのか50Pipsごとに見るのかを決めれば、どの水準を節目と呼んでいるかがはっきりします。その近くに注文が並んでいるかどうかも、各社の注文情報の画面で見られます。ここには推測が入りません。

確かめられないのは、その水準で価格が止まるかどうかです。公表資料は反発する場合と加速する場合の両方を書いており、注文情報についても「市場の一部の状況」であり、それだけに頼るのは危険だと明記しています。

そしてバイナリーオプションでは、そもそもキリ番の水準で注文できるとは限りません。並ぶのは取引開始の直前のレートを基準にした6本から8本で、どこまで広く並べるかはペイアウト倍率の条件を満たす範囲で会社が決めます。回号の途中で追加しない会社もあります。判定は決められた時刻の価格1点で行われ、途中でキリ番へ触れたかどうかは結果に入りません。

キリ番は、注文できる価格の一覧とは別の物差しです。節目を見つける作業と、いま並んでいる権利行使価格を読む作業は、どちらも必要で、順番が逆になりません。図3の5項目のうち4つは会社の公表資料で確認できます。そこを埋めてから、自分の刻みが使えるかどうかを判断してください。

この記事の出典

金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。