仕組み・ルール

バイナリーオプションの判定価格とは?基準となる価格との違いを解説

判定価格は判定時刻の原資産価格を指します。その原資産価格が各社でどう作られるのか、権利行使価格や目標レートとどこが違うのかを、定義の記述をそのまま並べて整理します。

判定価格とは、判定時刻における原資産価格です。楽天証券はサービス概要で「判定価格:判定時刻における原資産価格」と定義しています。当たり外れは、この1つの数字と、購入時に選んだ権利行使価格を比べるだけで決まります。

問題は、その「原資産価格」が何なのかです。各社が自社のルールで作った数字であり、普段見ているFXのチャートと同じとは限りません。ここを知らないと、「チャートでは超えていたのに外れた」という受け止めになります。

この記事では、原資産価格の作られ方、似た名前の価格との違い、確認方法を整理します。

原資産価格は各社が定義している

公表されている定義は次のとおりです。

カバー取引先などから配信された買値と売値の中間値を取り、決められた桁で丸めて原資産価格として提示されることを示した図
図1:原資産価格ができるまでみんなのオプション・GMOクリック証券の定義(2026年8月18日確認)

みんなのオプション:「当社は通常、複数のカバー取引先から配信されたアスク価格とビッド価格の中間レート(決済通貨が『日本円』の場合は小数点第4位を、決済通貨が『外国通貨』の場合は小数点第6位を四捨五入)を原資産価格としてお客様に提示します」。さらに「FX取引において提示する価格とは異なります」と明記しています。

GMOクリック証券:外為オプション取引の提示レートは「当社FXネオ取引で提示している各通貨ペアのBIDレートとASKレートの中間値(MIDレート)を採用」しており、FXネオ取引のチャートはBIDレートであるため「外為オプション取引で提示しているレートは、プラチナチャートなどFXネオ取引のチャートと一致するものではありません」としています。

いずれも買値と売値の中間を使う点は共通ですが、元になる価格の取り方(複数のカバー先か、自社のFX取引か)と丸め方は会社ごとに違います。

チャートと判定は別の数字です

売値(BID)表示のチャートを見ながら中間値(MID)で判定される場合、その差の分だけ数字はずれます。境界ぎりぎりの条件ほど、この差が結果を分けます。判定に使われる価格の定義は、口座のある会社のサービス概要で必ず確認してください。

似た名前の価格との違い

名前が似ている4つの価格は、決まるタイミングで区別できます。

原資産価格、権利行使価格、目標レート、判定価格について、いつ決まるかと何を指すかを並べた表
図2:4つの価格は「決まるタイミング」で見分ける楽天証券・みんなのオプションの定義(2026年8月18日確認)

権利行使価格は自分で選ぶ数字、判定価格は選べない数字です。この2つを比べた結果が、そのまま損益になります。

判定価格は「その瞬間の1点」

判定価格は、判定時刻ちょうどの原資産価格です。判定時刻の前後で価格が動いても、結果は変わりません。みんなのオプションでは、第1回の売買終了が10時08分、判定時間が10時10分と公表されています。売買が終わってから判定までの2分間に相場が動いても、その動きは判定価格に反映されたうえで結果が出ます。

言い換えると、注文できなくなったあとの2分間の値動きは、自分ではどうにもできません。この2分をどう扱うかは、購入時に織り込んでおく必要があります。

確認しておくこと

自分の口座で、次の3点を確認してください。いずれも各社のサービス概要や取引ルールに書かれています。

  1. 原資産価格の定義(何を元に、どの値を使い、どこで丸めるか)
  2. 判定価格の定義(判定時刻の原資産価格、という形で書かれているか)
  3. 取引画面のチャートが何のレートか(BIDか、MIDか)
原資産価格の定義、判定価格の定義、取引画面のチャートが何のレートかという3つの確認項目を並べたリスト
図3:自分の口座で確認する3点バイナリーオプションプロ作成

3つが揃うと、「チャートの数字と判定の数字がどれだけずれるか」の見当がつきます。ずれが結果を分けるのは、権利行使価格のすぐ近くで終わったときだけです。

まとめ:判定価格は会社の定義で決まる

  • 判定価格は判定時刻における原資産価格(楽天証券の定義)
  • 原資産価格は買値と売値の中間を使う点は共通だが、元にする価格と丸め方は会社ごとに違う
  • FXのチャート表示と一致しないことが明記されている会社がある

判定の手続きは判定の解説で、比較の相手になる価格は権利行使価格の解説で扱っています。

この記事の出典

金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。