レンジ幅は、上限価格と下限価格の差です。自分で数字を入力して決めるものではなく、権利行使価格の刻みがそのまま幅になります。
刻みを決めているのは、その回号の相場の状況です。GMO外貨は、権利行使価格を「各回号の購入受付開始1分前の原資産価格、およびヒストリカルボラティリティを用いて、各権利行使価格が均一の幅となるよう設定します」と公表しています。値動きが大きいと見込まれる回号ほど、刻みは広くなります。
この記事では、幅の決まり方、広い場合と狭い場合の違い、そして選び方を確認します。
幅は回号ごとに決まる
公表されている設定例では、購入受付開始1分前の原資産価格が98.500、ヒストリカルボラティリティが10%のとき、権利行使価格は99.000/98.800/98.600/98.400/98.200/98.000の6本になります。刻みは0.200で均一です。
このとき作られる帯は5本で、どれも幅は0.200です。同じ回号の中では、どの帯を選んでも幅は同じになります。違うのは、その帯が現在のレートからどれだけ離れているかです。
GMO外貨は、レンジオプションについて「新機能のワイドレンジについては、レンジオプション内にてお選びいただけます」と案内しています。名称のとおり幅の広い選択肢ですが、条件の詳細は取引画面と取引説明書で確認してください。
幅が広いとき・狭いときの違い
幅そのものは選べなくても、幅が結果に与える影響は理解しておく価値があります。
幅が広い(刻みが大きい)回号
- 帯の内側の範囲が広くなるため、インは条件を満たしやすくなります
- 逆にアウトは条件を満たしにくくなります
- ただし、幅が広いのは値動きが大きいと見込まれているからです。動きやすい分だけ外へ出る力も強い、という前提があります
幅が狭い(刻みが小さい)回号
- 帯の内側が狭いため、インは条件を満たしにくく、アウトは満たしやすくなります
- 静かな相場と見込まれている回号ですが、指標の発表などで動けば簡単に外へ出ます
「広いからインが有利」とは言えません。 幅の広さは相場の見込みを反映した結果であり、当たりやすさの差は購入価格に織り込まれます。
幅と購入価格の関係
購入価格は、条件が満たされる見込みを反映して決まります。GMO外貨は、価格を「取引終了までの期間」「原資産価格」等からブラック・ショールズ式で算出し、スプレッドを考慮すると記載しています。GMOクリック証券も、理論価格の計算にボラティリティと残存期間を用いると説明しています。
つまり、幅が広くインが当たりやすい状況では、インの購入価格は高くなります。同じ1,000円のペイアウトを受け取るために、より多く支払う形です。逆に、アウトの価格はその分だけ安くなります。
選ぶときに見るもの
自分で幅を決められない以上、見るべきは現在のレートと帯の位置関係です。
- 現在のレートが帯のどのあたりにあるか(中央か、端に寄っているか)
- 上限・下限までの距離(残り時間でその距離を動くか)
- 購入価格から計算した損益分岐の勝率(購入価格 ÷ 1,000円)
- 同じ回号の他の帯の価格(並びから、その会社が見込む届きやすさが読み取れます)
現在のレートが帯の端に寄っているほど、インは外れやすくなります。中央にあるほど、同じ幅でも余裕があります。
まとめ:幅は相場の見込みから決まる
- レンジ幅は権利行使価格の刻みそのもの。回号ごとにヒストリカルボラティリティを用いて設定される
- 同じ回号ならどの帯も幅は同じ。違うのは現在のレートからの距離
- 広い=有利ではない。当たりやすさの差は購入価格に反映される
価格の決まり方はレンジ取引の購入価格、帯の作られ方はレンジ取引の仕組みで扱っています。
この記事の出典
金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。
- GMO外貨「オプトレ!のお取引ルール」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- GMO外貨「レンジオプションとは」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- GMOクリック証券「プレミアムとは(外為オプション 予備知識)」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日