MACD

バイナリーオプションのMACD|線が動く時計と、判定が来る時計は別々

MACDは足の終値だけを入力にして、足が1本確定するたびに動きます。一方でバイナリーオプションの判定は、22時10分・23時00分のように回号ごとの決まった時刻に来ます。計算式と国内6社の回号を確認日つきで並べ、2つの時計がずれていることを整理しました。

金融庁の注意喚起には、「バイナリーオプション取引の分析ツールが入ったUSBなど高額な情報商材を購入し、勧められた海外無登録業者と取引したところ、多額の損失が発生した」という相談が増えている、と書かれています(2026年9月4日確認)。名指しされているのは勧誘の手口と、その中身として売られている「分析ツール」です。

MACDは、その分析ツールの説明でよく名前が挙がる表示の1つです。ただし国内の登録業者では、もともと標準で用意されています。GMOクリック証券のバイナリーオプション用ツール「iClick外為OP」の案内ページには、「MACD、RCI、スーパーボリンジャーやスパンモデルなどの本格的なテクニカル分析にも対応しております」と書かれています(2026年9月4日確認)。買うものではなく、口座を開けば画面にある表示です。

そのうえで、この記事は「MACDで勝てるか」を扱いません。勝てると書ける根拠が、参照した公表資料のどこにも無いためです。代わりに、注文する前に確定していることだけを並べます。MACDは何を入力にして、いつ値が動くのか。判定はいつ、何と何を比べて決まるのか。この2つを並べると、線が動く時計と、結果が出る時計が別々に動いていることが見えます。

MACDは、足の終値だけから3段階で作られる

楽天証券のマーケットスピードのオンラインヘルプは、MACDを「ニューヨークのシグナラート・コーポレーション(Signalert Corporation)のジェラルド・アペル(Gerald Appel)によって開発された2本の指数平滑平均(EMA:Exponential Moving Average)を使ったテクニカル分析手法」と説明し、計算式を次のように書いています(2026年9月4日確認)。

MACD=EMA(12)-EMA(26) シグナル=MACD9日の単純移動平均

指数平滑移動平均そのものの式も、同じページに載っています。A=B+a(C-B)という形で、Aが当日の指数平滑移動平均値、Bが前日の指数平滑移動平均値、Cが当日の終値、aは平滑化定数で2/(n+1)です。

足の終値の列から短期と長期の指数平滑移動平均を計算し、その差をMACD、MACDの9本の単純移動平均をシグナル、両者の差をヒストグラムとして作る流れと、指数平滑移動平均の計算式A=B+a(C-B)および平滑化定数の値を並べた図
図1:入力は終値の列1つだけで、そこから線が2本と棒が1つ出てくる計算式と用語は楽天証券「マーケットスピード オンラインヘルプ MACD」の記載(2026年9月4日確認)。0.154・0.074 は、同ページの式 2/(n+1) に n を代入した計算値

この式から、注文の前に確認できることが3つ出てきます。

1つめは、入力が終値だけだということです。式のCは終値であり、高値も安値も出来高も入りません。足の中で一度どこまで動いたか、ヒゲがどちら側に長かったかは、MACDの値に反映されないまま消えます。ローソク足が4本値として持っている情報と、そのうち終値だけが使われることの意味はローソク足の基本で扱っています。

2つめは、新しい足1本が持つ影響の大きさが、期間から決まっていることです。平滑化定数は式に n を入れれば出ます。n=12なら2/13で約0.154、n=26なら2/27で約0.074です。長期側では、直近の1本が全体の約7%しか動かしません。1本の足で急に向きが変わる作りにはなっていない、と言い換えられます。だから「反応が遅い」と言われるわけですが、これは欠陥ではなく、そう作ってあるということです。

3つめは、値が動くのは足が1本確定したときだけだということです。1時間足なら1時間に1回、5分足なら5分に1回しか更新されません。同じ相場を見ていても、足種を変えれば線の形も交差の位置も変わります。足種の選び方そのものはチャートの時間軸にまとめています。

なお、この記事の中で「9本」「12本」と本数で書いているのは、元の資料が日足を前提に「9日」「12日」と書いているためです。日足以外の足種に当てはめるときは、期間の単位がその足種の本数になります。

同じ「MACD」でも、書いてある定義が一致していない

参照したページMACDの計算式シグナルの計算式標準の期間
楽天証券「マーケットスピード オンラインヘルプ」MACD=EMA(12)-EMA(26)シグナル=MACD9日の単純移動平均短期12日・長期26日・シグナル9日
みんなのFX(トレイダーズ証券)「MACDとは?」短期EMA-長期EMAMACDのSMA(単純移動平均線)短期EMAは9または12、長期EMAは26、SMAの期間は9
IG証券「MACDの見方や使い方を解説」MACD=短期EMA-長期EMAシグナル=MACDのEMA短期EMA=12、長期EMA=26、MACDシグナル=9
表1:MACDの式は3社とも同じで、シグナルの式だけが割れている出典 楽天証券「マーケットスピード オンラインヘルプ MACD」、みんなのFX「MACDとは?」、IG証券「MACDの見方や使い方を解説」(いずれも2026年9月4日確認)。いずれもバイナリーオプションの取引画面そのものを説明したページではありません

3つのページを並べると、MACD本体の式は一致しています。短期の指数平滑移動平均から長期の指数平滑移動平均を引く、という点はどこも同じです。割れているのはシグナルのほうで、楽天証券とみんなのFXは単純移動平均、IG証券は指数平滑移動平均と書いています。

単純移動平均は直近の決まった本数を等しく平均し、指数平滑移動平均は新しい値ほど重く扱います。同じ値動きに当てても、線の位置は一致しません。線の位置が違えば、MACDと交差する時刻も違います。「クロスした」と言える瞬間が、ツールによってずれるということです。

短期の期間も一致していません。みんなのFXは「短期EMAは9または12」としており、9でも12でも標準の範囲に入ります。設定値を1つ変えるという操作は、2本の平均の開き方そのものを変える操作なので、交差の位置も一緒に動きます。

もう1つ、表に付けた注記のほうが重要かもしれません。ここに挙げた3ページは、どれもバイナリーオプションの取引画面についての説明ではありません。楽天証券のマーケットスピードは同社の別の取引ツールのヘルプで、みんなのFXはFXのサービスの解説ページです。バイナリーオプションの画面に出ているMACDがどの式で計算されているかは、そのツール自身の説明を見ないと分かりません。

したがって「MACDがゴールデンクロスした」という言い方だけでは、別の人が同じものを再現できません。どのツールの、どの設定で、どの足種か。そこまで書いて初めて同じ画面を見られます。設定値を触る前に、自分の画面の定義がどこに書いてあるかを探すほうが先です。

判定が来る時刻は、22時10分・22時20分・23時00分・23時20分

MACDの値が動くのは足が確定したときです。では、答えが出るのはいつでしょうか。バイナリーオプションでは、それは回号ごとに決まっています。

日本時間21時00分から23時30分までを横軸に取り、GMOクリック証券・楽天証券・みんなのオプション・外為どっとコムの第7回号の取引時間を帯で示し、判定または満期の時刻が22時10分・22時20分・23時00分・23時20分と会社ごとに違うことを並べた時間軸の図
図2:4社とも「第7回号」なのに、答えが出る時刻は最大70分ずれる回号の時刻はGMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」、楽天証券「らくオプ サービス概要」(標準時間の回号表)、みんなのオプション「サービス概要」、外為どっとコム「外貨ネクストバイナリー 取引概要」(いずれも2026年9月4日確認)

同じ21時台に同じチャートを開いていても、判定が来る時刻はGMOクリック証券が23時00分、楽天証券が23時20分、みんなのオプションが22時10分、外為どっとコムが22時20分です。いちばん早い会社といちばん遅い会社で70分違います。判定時刻という考え方そのものは判定時刻とはにまとめています。

会社(サービス名)1回号の長さと回号数判定・満期の時刻ツールのテクニカル指標の記載
GMOクリック証券(外為オプション)3時間・10回号(2時間おきに開始)満期は11:00・13:00など正時「iClick外為OP」に「MACD、RCI、スーパーボリンジャーやスパンモデル」と記載。足種は12種類
楽天証券(らくオプ)2時間・10回号11:20・13:20など(サマータイム期間は1時間繰り上がり)参照したページでは指標名の記載を確認できませんでした
みんなのオプション(トレイダーズ証券)2時間・10回号10:10・12:10など参照したページでは指標名の記載を確認できませんでした
外為どっとコム(外貨ネクストバイナリー)2時間・10回号(取引可能時間1時間58分、判定期間2分)10:20・12:20など参照したページでは指標名の記載を確認できませんでした
GMO外貨(オプトレ!)2時間・11回号(取引可能期間1時間59分、判定期間60秒)回号表を参照したページでは確認できませんでした(取引時間は7:25〜翌5:25)参照したページでは指標名の記載を確認できませんでした
IG証券当日型と2時間型2時間型は3:00・5:00など(ページに挙げられている例)チャート機能のページに「ボリンジャー・バンド、MACD、ピボット・ポイントなど、計33のテクニカル指標」と記載。バイナリーオプションの銘柄で同じ指標を使えるかは確認できませんでした
表2:判定の刻みは正時・10分・20分に分かれ、指標名を明記しているのは6社中2社出典 各社の取引ルール・取引概要・ツール紹介ページ(いずれも2026年9月4日確認)。「確認できませんでした」は、参照したページの範囲で記載を見つけられなかったという意味です

ここで注意したいのは、ローソク足が何分ごとに区切られるかは、参照した各社の公式ページでは確認できなかったことです。1時間足がちょうど正時で区切られるのか、それとも別の基準なのかは、自分が使っているツールの説明で確かめてください。仮に正時で区切られるなら、満期が正時のGMOクリック証券だけは足の確定と満期が同じ時刻に並び、他の3社では10分または20分ずれることになります。

いずれにしても、線が更新される間隔と、答えが出る時刻は別々に決まっています。足が1本確定するのを待ってから注文しようとすると、その待ち時間のぶん、判定までの残り時間が短くなります。しかも注文の受付は、4社とも判定・満期の2分前に終わります(GMOクリック証券は「各回号の満期時刻2分前以降は、新規・決済ともに注文受付を停止いたします」、外為どっとコムは判定期間2分、みんなのオプションは売買終了が判定の2分前、楽天証券も購入可能時間が判定の2分前まで)。締切そのものは購入の締切で扱っています。

複数の足種を並べて見る場合の考え方は複数時間軸のチャートにありますが、足種を増やしても判定時刻は動きません。動かせるのは、どの回号を選ぶかだけです。

入力・時計・基準の3つが、左右でそろっていない

MACDと判定を、入力する価格・値が動く時計・出てくる答え・基準になる値の4項目で並べた比較表。MACDは足の終値を入力に方向と勢いを出し、判定は回号ごとに決まった時刻のレートを権利行使価格と比べて上か下かだけを出すことを対比している
図3:MACDと判定を、入力・時計・答えの形・基準の4項目で突き合わせた表判定レートと権利行使価格の定義はGMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」、計算式は楽天証券「マーケットスピード オンラインヘルプ MACD」、判定時刻は各社の取引概要(いずれも2026年9月4日確認)

足の終値と、判定に使われるレートが別に定義されていることはローソク足の基本で扱いました。MACDの場合、そのずれがもう一段深くなります。MACDは終値を入力にした計算結果なので、判定レートから2段離れた値を見ていることになるためです。GMOクリック証券の判定レートは「満期時間前に最後に更新された原資産価格(FXネオレート)の中間値(MIDレート)」で、足の終値とは別に定義されています。

比べる相手も違います。MACDはシグナルやゼロラインと比べますが、判定は権利行使価格と比べます。その権利行使価格は、GMOクリック証券では「各回号の注文受付が開始される1分前の為替レート」を四捨五入して決められ、IG証券では「取引開始直前の原資産価格を基準に上下に一定の価格幅をもって」複数設定されます。回号が始まる直前のレートが基準として置き直され、そこから上か下かだけが問われます。権利行使価格の仕組みは権利行使価格とはで扱っています。

そして出てくる答えの形が違います。MACDは方向と勢いを、レートの差という連続した値で表します。判定は上か下かの二者択一です。1pip上でも100pips上でも、ペイアウトは変わりません。逆に言えば、MACDの出力には「判定時刻までにどれだけ動くか」という距離が含まれていません。方向が読めても、その方向に権利行使価格を超えるだけ動くかどうかは、別の問いのままです。

方向が読めても、購入価格に先に入っている

仮に方向を当てられる場面があったとして、それが利益になるとは限りません。購入価格の決まり方に理由があります。

楽天証券は、オプション価格を「ブラック・ショールズモデルを当社にて修正した計算モデルに基づいて算出」し、「当社のリスクプレミアム(当社収益)をスプレッドとして加味した値」として提示すると書いています。最大購入価格は999円です。GMO外貨も「ブラック・ショールズ式を用いた結果得られた値に、スプレッドを考慮して算出」としています(いずれも2026年9月4日確認)。

購入価格が300円のとき損益分岐勝率30パーセント、500円のとき50パーセント、800円のとき80パーセントになることを横棒グラフで示し、損益分岐勝率は購入価格をペイアウト額1000円で割った値であることを注記した図
図4:購入価格が上がるほど、損益を釣り合わせるのに必要な勝率も上がるペイアウトが1口1,000円であることはGMO外貨「オプトレ! 取引概要」、購入価格の上限999円は楽天証券「らくオプ サービス概要」(いずれも2026年9月4日確認)。300円・500円・800円は説明のために置いた金額で、実勢値ではありません

同じ条件を繰り返し、途中売却をしないと仮定した場合、損益が釣り合う勝率は「購入価格 ÷ ペイアウト額」で計算できます。ペイアウトが1口1,000円なら、購入価格300円で30%、500円で50%、800円で80%です。これは仮定を置いた計算値であって、見込める利益でも、実際の勝率でもありません。ペイアウトと購入価格の関係はペイアウト率で扱っています。

ここで効いてくるのが、購入価格が理論値から作られているという点です。上がりやすいと計算された選択肢ほど購入価格は高くなり、必要な勝率も上がります。安い選択肢が並んでいるとき、それは「当たりやすい選択肢が増えた」のではなく、当たりにくいと値付けされた選択肢が並んでいるということです。MACDの表示をどう変えても、この式と購入価格は変わりません。

GMOクリック証券は留意事項で「外為オプション取引において合理的な投資判断を行うためには、オプション取引の理論的根拠等の専門知識が必要となります」と書いています(2026年9月4日確認)。指標を1つ表示したことで、この前提が変わるわけではありません。

指標を重ねても、根拠の数は増えないことがある

みんなのFXは、MACDについて「横ばいのレンジ相場には弱く、ダマシも多く発生するリスクがある」と書き、対処としてRSIや移動平均線など他の指標との組み合わせを挙げています。IG証券も、シグナルが出た時点で価格が反転ポイントに達している可能性を「偽シグナル」として説明しています(いずれも2026年9月4日確認)。

ただし、重ねる相手は選ぶ必要があります。MACDは2本の移動平均から作られています。そこへ移動平均線を重ねても、入力はどちらも同じ終値の列です。画面の線は2本増えますが、確認している材料は増えていません。ボリンジャーバンドも中心線は移動平均であり、同じ性質を持ちます(ボリンジャーバンド)。

入力が同じものを並べると、同時に同じ向きを示しやすくなります。それを「複数の指標が一致した」と読むと、実際より強い根拠があるように見えてしまいます。数を増やすより、その指標が何を入力にしているかを1つずつ確かめるほうが確実です。値動きそのものではなく発表の予定で取引条件が変わる場面については、経済指標の発表前後にまとめています。

金融庁が名指ししているのは、分析ツールそのもの

GMOクリック証券のスマートフォン向け取引ツール「iClick外為OP」を案内する公式ページの画面
MACDを含むテクニカル指標への対応を明記しているGMOクリック証券「iClick外為OP」の公式ページの引用キャプチャ(ロゴ・商標の権利は運営会社に帰属)。出典 GMOクリック証券「iClick外為OP」/キャプチャ取得日 2026年8月21日、MACD対応の記載の確認日 2026年9月4日

冒頭の注意喚起に戻ります。金融庁が挙げているのは、分析ツールが入ったUSBなどの高額な情報商材を買わされ、勧められた海外の無登録業者と取引して損失が出た、という相談です。同じページには「「絶対勝てる」「確実に儲かる」「すぐ簡単に稼げる」などの勧誘をうのみにしないでください」とも書かれています(2026年9月4日確認)。

MACDは、その情報商材の説明に出てくることがある表示です。しかし指標そのものは、開発者名と計算式まで各社が公表している計算方法です。国内の登録業者では標準の機能として用意されていて、GMOクリック証券のツール紹介ページにもIG証券のチャート機能のページにも名前が載っています。有料で買わなければ使えないものではありません

金融庁は同じページで、バイナリーオプションについて「実際は複雑な理論的根拠に基づく金融取引です」とし、「短時間で損益結果が判明するために、安易に何度も取引を行ってしまうおそれがあります。そして、短期間に繰り返し取引した結果、多額の損失を被るおそれがあります」と書いています。1回あたりの損失は購入価格までですが、回数を重ねれば資金は減ります(投資リスクについて)。指標を表示すると判断が速くなり、回数が増えやすいという意味では、この注意喚起と無関係な話ではありません。

よくある質問

何分足のMACDを見ればいいですか

どの足種が有利かを示した公表データは、参照した範囲では見つかりませんでした。確認できるのは、足種を変えると更新の間隔が変わること、判定時刻は足種と無関係に決まっていることの2つです。回号の長さは2時間または3時間なので、それより長い期間を平均した線は、その回号の中でほとんど動きません。

設定は12・26・9のままでいいですか

参照した3ページのうち、楽天証券とIG証券は12・26・9を挙げ、みんなのFXは短期を「9または12」としています。どれが正しいという公表資料はありません。設定を変えると交差の位置が変わるため、変える場合は変更前後で同じ場面を見比べられるようにしておくほうが確実です。

ゴールデンクロスが出たら買っていいですか

そう判断できる根拠を、参照した公表資料の中に見つけられませんでした。各社の解説ページは、MACDがシグナルを上抜けたときを買いのサインとして紹介していますが、これはFXなど値幅で損益が決まる取引を前提にした説明です。バイナリーオプションの判定は、判定時刻の1点のレートが権利行使価格より上か下かで決まります。

ヒストグラムは何を表していますか

MACDとシグナルの差を棒にしたものです(みんなのFX、IG証券。2026年9月4日確認)。2本の線が近づいているか離れているかを、棒の高さで見る形です。差そのものはMACDとシグナルの位置からも読めるので、新しい情報が加わるわけではありません。

バイナリーオプションの画面でMACDを使えますか

会社によります。参照したページで指標名まで明記していたのは、GMOクリック証券の「iClick外為OP」と、IG証券のチャート機能のページの2つでした。他の4社については、参照したページの範囲では記載を確認できませんでした。各社の公表条件は国内登録業者の比較で並べています。

注文の前に確認する順番

MACDは、足の終値だけを入力にして、足が1本確定するたびに更新される表示です。方向と勢いを、レートの差という形で出します。ここまでは公表されている式から確認できます。

確認できないのは、その線が2時間後や3時間後の1点をどう決めるか、です。判定は権利行使価格との比較で決まり、その時刻は会社ごとに22時10分・22時20分・23時00分・23時20分と分かれています。線が動く時計と、答えが出る時計は別々です。

だとすれば、注文の前に見る順番は、指標の形が先ではありません。自分の口座の判定時刻はいつか、注文の締切は何分前か、権利行使価格はどの時点のレートから決まっているか。この3つは、チャートを開かなくても取引ルールのページに書いてあります。そのうえで表示するなら、MACDは「何を入力にした、いつ更新される線か」を説明できる状態で使うことになります。説明できない設定のまま使うと、判断の根拠を自分で確かめられなくなります。

この記事の出典

金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。