判定価格と権利行使価格がぴったり同じ値だった場合、コール(上を予測する側)が条件を満たします。引き分けや返金という扱いはありません。上を選んでいれば当たり、下を選んでいれば外れです。
理由は単純で、判定条件が不等号で書かれているからです。上側には等号が含まれ、下側には含まれていません。この非対称は各社の規程に明記されています。
この記事では、各社の記述、価格が丸められる桁との関係、そして境界を狙うときの注意点を確認します。
各社の記述はどうなっているか
みんなのオプションのサービス概要には、次のように書かれています。
- コールオプションを購入した場合:判定価格 ≧ 権利行使価格 の場合、ペイアウト発生
- プットオプションを購入した場合:判定価格 < 権利行使価格 の場合、ペイアウト発生
同社の留意事項では、投資原本がゼロになる場合として「ラダーコールオプション:判定価格<権利行使価格」「ラダープットオプション:判定価格≧権利行使価格」を挙げています。GMOクリック証券の留意事項にも、満期まで保有した場合として同じ組み合わせが記載されています。
楽天証券も「判定価格が権利行使価格以上の水準となった場合にのみ」(コール)、「判定価格が権利行使価格未満の水準となった場合にのみ」(プット)ペイアウトが支払われるとしています。
3社とも、同値はコール側という扱いで一致しています。
以上は等号を含み、未満は含みません。取引画面で「円安」「上」と表示されている側が以上、「円高」「下」と表示されている側が未満にあたります。表記が会社ごとに違っても、規程に書かれた不等号を見れば判断できます。
同値はどれくらい起きるのか
判定価格は、決められた桁で丸められた数字です。みんなのオプションは原資産価格について「決済通貨が『日本円』の場合は小数点第4位を、決済通貨が『外国通貨』の場合は小数点第6位を四捨五入」すると記載しています。
つまり、判定価格は小数点以下の細かい桁まで持つ数字です。権利行使価格と完全に一致する確率がどれくらいかは、通貨ペアの値動きや権利行使価格の刻み方によって変わるため、一般化した数字を示すことはできません。ここで割合を挙げているサイトを見かけたら、根拠となるデータが示されているかを確認してください。
言えるのは、起きうるが頻繁ではないということと、起きた場合の扱いは規程で決まっているということだけです。
境界を狙うときに効いてくること
同値の扱いが結果を分けるのは、判定価格が権利行使価格のすぐ近くで終わったときだけです。そこを狙う取引では、次の3つが同時に効きます。
- 等号がどちら側にあるか(上側に含まれる)
- 判定価格の定義(会社ごとに算出方法が違い、FXのチャートと一致しないことがあります)
- 丸めの桁(表示より細かい桁で判定されます)
いずれも自分では動かせない条件です。境界の近くほど、当たり外れは自分の予測よりもルールの細部で決まります。
「引き分けなら返金」ではない
株式や他の商品の感覚で「同値なら購入代金が戻る」と考えると誤ります。バイナリーオプションの判定は、条件を満たすか満たさないかの二者択一です。同値であっても、下を選んでいれば購入金額は戻りません。
各社の留意事項が、投資原本がゼロになる場合として「ラダープットオプション:判定価格≧権利行使価格」を明示しているのは、この点を示したものです。
まとめ:同値は上側の勝ち
- 判定価格=権利行使価格のとき、コール(上)が条件を満たす(3社の規程で一致)
- 引き分けや返金の扱いはない
- 同値が起きる頻度は通貨ペアや刻み方によって変わるため、一般化した割合は示せない
この記事の出典
金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。
- みんなのFX「みんなのオプション 留意事項」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- GMOクリック証券「外為オプション 留意事項」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- みんなのFX「みんなのオプションのサービス概要」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- 楽天証券「バイナリーオプション サービス概要」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日