仕組み・ルール

バイナリーオプションの判定とは?利益・損失が決まる仕組みを解説

判定は自動で行われ、操作は必要ありません。判定までに起きること、ペイアウトが口座に入るまでの流れ、判定を待つ場合と途中売却する場合の損益の違いを公表資料で確認します。

判定は、判定時刻に自動で行われます。楽天証券は「判定時刻までに購入したオプションを売却しなかった場合に、判定時刻において自動的に権利行使が行われます」、みんなのオプションは「判定時刻までポジションを保有していた場合、自動的に判定を行います」と記載しています。決済ボタンを押す必要も、画面を開いておく必要もありません。

そのため、判定で「やること」はありません。決めるべきなのは、判定を待つのか、その前に売却するのかという一点だけです。

この記事では、判定時刻に起きること、ペイアウトが入るまでの流れ、そして判定を待つ場合と途中売却する場合の損益の違いを確認します。

判定時刻に起きること

判定時刻になると、その時点の原資産価格(判定価格)と、購入時に選んだ権利行使価格が比較されます。条件は次のとおりです(みんなのオプションの表記)。

  • コールオプションを購入した場合:判定価格 ≧ 権利行使価格 でペイアウト発生
  • プットオプションを購入した場合:判定価格 < 権利行使価格 でペイアウト発生

楽天証券も「判定価格が権利行使価格以上の水準となった場合にのみ」(コール)、「判定価格が権利行使価格未満の水準となった場合にのみ」(プット)ペイアウト額が支払われると公表しています。条件を満たさなければ、購入金額が損失として確定します。

判定の直前は注文できません

みんなのオプションでは、第1回の売買終了が10時08分、判定時間が10時10分と公表されています。GMOクリック証券も満期の2分前に注文受付を停止すると案内しています。判定の2分前からは購入も売却もできないため、判断はそれより前に済ませる必要があります。

ペイアウトが口座に入るまで

金額の動きは、購入から受取まで次の順で起こります。

  1. 購入時:購入価格が口座から引かれる(みんなのオプションは「即座にオプション口座残高から差引かれます」と記載)
  2. 保有中:口座の金額は動かない。含み損益は口座残高には反映されない
  3. 判定時:条件を満たしていればペイアウトが発生。満たしていなければ何も戻らない
  4. 判定後:ペイアウト金額がオプション口座へ支払われる(同社は「判定時間後、順次差入れられます」と記載)
購入時に代金が即座に引かれ、保有中は動かず、判定で結果が確定し、判定後にペイアウトが入金されることを示した図
図1:購入から入金までの4段階みんなのオプション サービス概要(2026年8月18日確認)

外れた場合、判定時刻に新たな支払いが発生するわけではありません。購入時に支払った金額が戻らない、という形で損失が確定します。

判定を待つ場合と、途中売却する場合

判定まで持つか、その前に売却するかで、損益の決まり方が変わります。

判定まで持つとペイアウトか購入金額の損失かの二者択一になり、途中売却では売値と買値の差が損益になることを対比した図
図2:判定まで持つ場合と、途中で売る場合GMOクリック証券「損益」(2026年8月18日確認)

判定まで持つ場合は、結果が二者択一です。GMOクリック証券は満期まで保有した場合について、条件を満たせば「ペイアウトとプレミアムの差額が利益」、満たさなければ「プレミアムが損失」と説明しています。1枚あたりの利益は「1,000円 − 購入価格」で頭打ちになります。

途中売却する場合は、売値と買値の差が損益になります。同社の取引例では、1枚500円で5枚購入したものを750円で売却し、損益は「(750 − 500)× 5 = 1,250円」とされています(権利行使価格・レート・プレミアムはイメージとの注記があります)。売却価格は相場によって変わり、購入価格を下回ることもあります。

判定の結果を左右しないもの

判定は1つの条件だけで決まるため、次の要素は結果に影響しません。

  • 判定までの値動きの大きさ:どれだけ大きく動いても、受け取る額は変わりません
  • 判定時刻より前の一時的な到達:判定の瞬間に条件を満たしていなければ外れです(一度でも到達すれば利益になるのはワンタッチオプションで、別の商品です)
  • 保有していた時間の長さ:長く持ったからといって金額は増えません
判定価格と権利行使価格の比較が結果を決め、値動きの大きさや途中の到達や保有時間は結果に影響しないことを示した図
図3:結果を決めるもの・決めないもの3社の判定条件(2026年8月18日確認)をもとに作成

判定後にすること

結果が出たら、記録を残してください。日時、通貨ペア、回号、権利行使価格、購入価格、判定価格、結果の7項目があれば、あとから振り返れます。

短時間で結果が出る商品では、負けた直後に次の回号へ入りたくなります。そこで金額を上げると、外れたときの損失だけが大きくなります。判定後にすぐ次の注文を出さないというだけでも、取引回数は抑えられます。

まとめ:判定は自動、決めるのは売るかどうか

  • 判定は自動で行われ、操作は不要(3社とも自動権利行使を明記)
  • 条件は判定価格 ≧ 権利行使価格(コール)/判定価格 < 権利行使価格(プット)
  • 判定を待てば損益は二者択一、途中売却なら売値と買値の差が損益になる

判定に使われる価格そのものについては判定価格の解説を、規程の読み方は取引ルールの解説を参照してください。

この記事の出典

金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。