レンジ取引の判定は、判定時間の原資産価格が価格帯の内か外かを1回だけ見るものです。境界にちょうど一致した場合の扱いも、あいまいではありません。下限価格ちょうどはイン、上限価格ちょうどはアウトです。
理由は条件の書き方にあります。GMO外貨は、レンジインオプションを「判定価格が下限価格以上かつ上限価格未満の場合」、レンジアウトオプションを「判定価格が下限価格未満または上限価格以上の場合」と定めています。下限には「以上」、上限には「未満」が使われているためです。
この記事では、境界の扱い、判定に使う桁、レートが得られない場合の決まりを確認します。
境界に一致したときの扱い
上限価格98.600/下限価格98.400の帯を例にすると、次のようになります。
- 判定価格 98.400(下限ちょうど)→ インが条件を満たす
- 判定価格 98.600(上限ちょうど)→ アウトが条件を満たす
インとアウトの条件は互いの裏返しなので、どちらか一方は必ず成立します。両方が成立することも、両方が外れることもありません。引き分けや返金という扱いもありません。
権利行使価格帯は、6本の権利行使価格のうち隣り合う2本で作られます。上の帯の下限と、下の帯の上限は同じ価格です。もし両端とも「以上」なら、同じ価格が2つの帯に属してしまいます。片方を「未満」にすることで、価格がどの帯に入るかが一意に決まります。
判定に使う桁が決まっている
判定価格は、表示されている桁より細かいところまで決められています。GMO外貨は、権利行使の判定に使用する桁数を次のように公表しています。
- 対円の通貨ペア(USD/JPY、EUR/JPY、AUD/JPY、GBP/JPY、NZD/JPY):小数第3位(小数第4位以下切り捨て)
- 対米ドルの通貨ペア(EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD):小数第5位(小数第6位以下切り捨て)
切り捨てである点は、境界の近くで効きます。たとえば下限98.400の帯で、判定に使う値が98.4009だった場合、小数第4位以下を切り捨てて98.400となり、下限価格に一致します。この場合はインです。
レートが得られない場合
判定時刻ちょうどに価格情報が無いこともあります。同社はその扱いも公表しています。
- 判定時刻ちょうどに価格情報が得られない場合 → 判定直前の価格を判定レートとします
- 直前の価格は1分程度前まで遡って参照します
- 1分以上レートが提示されていない場合は、回号中止等の判断を行う場合があります
参照するレートも決まっており、同社は「当社店頭外国為替証拠金取引外貨ex口座のレート(MID:仲値)」を参照すると記載しています。FXのチャートで見ている数字と完全に同じとは限りません。
判定は自動、直前は操作できない
権利行使の型は、レンジもラダーと同じヨーロピアンタイプです。同社は「自動権利行使(判定時間になり、権利行使価格帯に到達していれば自動的に権利行使され、到達していなければ自動的に権利は消滅します)」と記載しています。
また、購入受付終了から権利判定までの60秒間は、購入も売却もできません。判定の直前に「やっぱりやめる」という操作はできない、ということです。判断はその前に済ませてください。
境界を狙うときに知っておくこと
- 等号は下限側にある(下限ちょうどはイン、上限ちょうどはアウト)
- 判定は切り捨て後の値で行われる(対円は小数第3位)
- 判定レートは会社が定めたもので、FXのチャート表示と一致しない場合がある
- 直前60秒は動けない(その間の値動きは、購入時に織り込んでおく必要がある)
まとめ:境界の扱いまで決まっている
- 下限価格ちょうどはイン、上限価格ちょうどはアウト
- 判定は切り捨て後の値で行われる(GMO外貨は対円が小数第3位)
- 判定時刻に価格が無い場合は直前の価格を1分程度遡って参照する
インとアウトそれぞれの詳細はレンジ取引のインとはとレンジ取引のアウトとはで扱っています。
この記事の出典
金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。
- GMO外貨「オプトレ!のお取引ルール」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- GMO外貨「レンジオプションとは」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- GMO外貨「オプトレ!とは」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日