目標レートは、判定の基準として自分が選ぶ価格です。規程では権利行使価格と書かれ、取引画面では目標レートと表示されます。同じものを指しています。
画面に並ぶのが1本ではなく複数なのは、当たりやすさの違う選択肢を用意するためです。現在のレートに近い目標レートは条件を満たしやすく購入価格が高い、遠い目標レートは満たしにくく購入価格が安い。この差が、そのまま選択肢の意味になります。
この記事では、本数と値幅の決まり方、複数ある理由、選ぶときの見方を確認します。
本数と値幅は会社が決めている
公表されている設定方法は次のとおりです。
- GMO外貨(オプトレ!):取引開始時に6本の権利行使価格を設定。各回号の購入受付開始1分前の原資産価格とヒストリカルボラティリティを用い、各権利行使価格が均一の幅となるよう設定します
- みんなのオプション:各回号の取引開始1分前の原資産価格をもとに、変動幅の2信頼区間を基準に上限・下限を定め、その間が均等な値幅になるよう計8本
- 楽天証券(らくオプ):入門講座では「7つの権利行使価格から、目標レートを選択します」と案内
- GMOクリック証券:基準となる権利行使価格から上下対称に設定。基準は各回号の注文受付開始1分前のレート
本数は違いますが、「回号が始まる直前の価格を基準に、上下へ等間隔で並べる」という考え方は共通しています。
具体例:どのように並ぶか
GMO外貨は、設定の例を数字で公表しています。購入受付開始1分前の原資産価格が98.500、ヒストリカルボラティリティが10%だった場合、権利行使価格は上から順に99.000/98.800/98.600/98.400/98.200/98.000になる、という例です。
この並びを見ると、値幅が0.200で均一なこと、現在のレート(98.500)が98.600と98.400の間にあることが分かります。いまの価格を挟む形で上下に並ぶ、というのが基本の形です。
基準になるのは、その回号が始まる直前の価格です。前の回号の目標レートが残るわけではありません。同じ98.600という数字でも、回号が変われば現在のレートとの距離が違います。
複数ある理由は「価格の選択肢」を作るため
ペイアウトは条件を満たせば一定額です(各社1口・1Lot・1枚あたり1,000円)。受け取る額が固定である以上、選択肢の違いは購入価格にしか出せません。
- 現在のレートに近い目標レート:条件を満たしやすい → 購入価格は高い → 当たったときの利益は小さい
- 現在のレートから遠い目標レート:条件を満たしにくい → 購入価格は安い → 当たったときの利益は大きい
もし目標レートが1本しかなければ、選べるのは上か下かの2通りだけになります。複数あることで、「どのくらい動くと思うか」を価格の選択として表現できるようになっています。
選ぶときに見るもの
- 現在のレートとの距離(何銭・何ポイント離れているか)
- 判定までの残り時間(その距離を動く時間があるか)
- 購入価格から計算した損益分岐の勝率(購入価格 ÷ 1,000円)
- 同じ回号の他の目標レートの価格(並びを見ると、その会社が届きやすさをどう評価しているか分かります)
離れた目標レートは価格が安く見えますが、割安なのではなく当たりにくいだけです。安さを理由に選ぶと、必要な勝率だけが下がって見えます。
まとめ:並びは「価格の選択肢」
- 目標レート=権利行使価格。回号開始直前の価格を基準に、上下へ等間隔で並ぶ
- 本数は会社ごとに違う(GMO外貨6本/楽天証券7つ/みんなのオプション8本)
- 複数ある理由は、当たりやすさの違いを購入価格で表すため
価格の決まり方はラダー取引の購入価格で、判定の手順はラダー取引の判定方法で扱っています。
この記事の出典
金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。
- GMO外貨「オプトレ!のお取引ルール」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- みんなのFX「みんなのオプションのサービス概要」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- GMOクリック証券「外為オプションとは(外為オプション 予備知識)」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- 楽天証券「入門!取引の流れ」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日