「取引手数料は無料」と案内されていても、負担がないわけではありません。バイナリーオプションのコストは、購入価格と売却価格の差(スプレッド)として価格の中に入っています。
GMO外貨は、購入価格を「ブラック・ショールズ式を用いた結果得られた値に、スプレッドを考慮して算出します」と記載し、スプレッドを40円とした場合の例を公表しています。
ペイアウト額1,000円 ≠ コールオプション価格 620円 + プットオプション価格 420円
合計1,040円との差40円が、その時点のスプレッドにあたります。
手数料は無料でも、差はある
各社の手数料は次のとおり公表されています。
- GMOクリック証券:取引手数料0円/口座開設・維持費用0円
- 楽天証券(らくオプ):取引手数料 無料
- GMO外貨:取引手数料 無料/入金・出金手数料 無料(外貨ex口座との振替)
別建ての手数料は取られませんが、価格に差が含まれています。 みんなのオプションも「購入価格と売却価格は変動し、購入価格と売却価格には差(スプレッド)があり、当該スプレッドも変動します」と明記しています。
買った直後に売っても、購入価格と同じ額は戻りません。1回号の中で売買を往復するたび、この差を支払うことになります。
FXのスプレッドとの違い
- FX:売値(BID)と買値(ASK)の差。1回の売買で1回分の差を負担する
- バイナリーオプション:購入価格と売却価格の差。判定まで持てば売却しないため、差を直接は支払わない
ただし、判定まで持つ場合でも負担がないわけではありません。購入価格には理論値に上乗せされた分が含まれており、GMOクリック証券は「理論価格にリスクプレミアム(市場の流動性やヘッジ先の信用状況等に応じたヘッジコスト、オペレーションコスト等)がプラスされます」と説明しています。
上下の合計から負担が読める
その時点の負担の目安は、上下(またはイン・アウト)の購入価格を足すと分かります。合計が1,000円をどれだけ超えているかが、上乗せ分です。
- 合計1,040円 → 40円の上乗せ
- 合計1,080円 → 80円の上乗せ
相場が荒れているときほど、この差は広がる可能性があります。みんなのオプションは「当該スプレッドも変動します」と記載しています。
業者の収益との関係
各社は留意事項で、収益の定義を明示しています。GMOクリック証券は「総取引金額と総支払金額の差額は当社の収益となります」とし、総取引金額を「お客様全体のオプション購入金額の合計額」、総支払金額を「インザマネー時のペイアウト金額の合計額+お客様の途中売却に応じるために当社が支払った金額の合計額」と定義しています。
利用者全体の支払いと受け取りの差が、業者の収益になるという構造です。
まとめ:手数料は無料でも、価格に差がある
- コストは購入価格と売却価格の差に含まれる(別建ての手数料は無料)
- 上下の購入価格を足して1,000円を超えた分が、その時点の上乗せ
- スプレッドは変動するため、荒れた相場ほど広がる可能性がある
この記事の出典
金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。
- GMO外貨「オプトレ!のお取引ルール」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- みんなのFX「みんなのオプションのサービス概要」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- みんなのFX「みんなのFX(店頭外国為替証拠金取引)」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日
- GMOクリック証券「外為オプション 取引ルール」 取扱業者の公式ページ / 確認日 2026年8月18日