バイナリーオプションの基礎

バイナリーオプションの通貨ペアとは?ドル円など代表例と見方を解説

国内の取扱各社が対象にしている通貨ペアは5種類前後です。表記の読み方、対円ペアとユーロ/米ドルで予測の言い方が変わる理由、選ぶ前に確認したい点をまとめます。

バイナリーオプションの通貨ペアは、取引の対象になる2つの通貨の組み合わせです。米ドル/円なら「1米ドルが何円か」を表す為替レートが対象になります。国内の取扱各社が扱っているのは5種類前後で、FXのように何十種類も並ぶわけではありません。

見落としやすいのは、通貨ペアによって予測の言い方が変わる点です。対円のペアは「円安か円高か」で表現されますが、ユーロ/米ドルには円が登場しないため、別の言い方になります。

この記事では、各社が公表している取扱通貨ペア、表記の読み方、選ぶ前に確認したい点を順に確認します。

各社が公表している取扱通貨ペア

公表資料で確認できる範囲では、扱っている通貨ペアは3社とも共通しています。

米ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロ米ドルの5ペアを3社とも取り扱っていることを示した表
図1:3社が公表している取扱通貨ペア各社公式ページ(2026年8月18日確認)

GMOクリック証券の外為オプションは、取引ルールで米ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)、ポンド/円(GBP/JPY)、豪ドル/円(AUD/JPY)、ユーロ/米ドル(EUR/USD)の5ペアを掲載しています。みんなのオプションも「おなじみ米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドルが取引対象です」と案内しています。楽天証券のらくオプも、取扱い通貨ペアを5通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/ドル)としています。

FXでは数十の通貨ペアを扱う会社が珍しくないことを考えると、対象はかなり絞られています。取引ルールに載っていない通貨ペアは、その会社では取引できません。

表記の読み方は「左が基準、右が値段の単位」

「米ドル/円」は、左側の通貨1単位が、右側の通貨でいくらかを表します。米ドル/円が150円なら、1米ドルが150円という意味です。左の通貨を基準通貨、右の通貨を決済通貨と呼びます。

数字が上がったときの意味は、次のとおりです。

  • 米ドル/円が上がる:1米ドルを買うのに必要な円が増える=円の価値が相対的に下がる(円安)
  • 米ドル/円が下がる:1米ドルを買うのに必要な円が減る=円の価値が相対的に上がる(円高)

ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円も、右側が円なので同じ読み方になります。

ユーロ/米ドルだけは予測の言い方が変わる

ユーロ/米ドルには円が登場しないため、「円安・円高」という言い方が当てはまりません。GMOクリック証券は、外為オプションの説明で予測の対象を「指定したレートより円高か円安か」としたうえで、注記として「ユーロ/米ドル(EUR/USD)は、ドル高かドル安かを予測」と明記しています。

右側が円のペアは円安・円高で表すのに対し、ユーロ米ドルはドル高・ドル安で表すことを対比した図
図2:対円ペアとユーロ/米ドルで、予測の呼び方が変わるGMOクリック証券の注記(2026年8月18日確認)

同社は損益の説明でも、円安予測について「対ドルの場合はドル安」、円高予測について「対ドルの場合はドル高」と併記しています。画面上の言葉は同じでも、ユーロ/米ドルでは指している向きが違うということです。

ユーロ/米ドルで方向を取り違えないために

ユーロ/米ドルの数値が上がるのは、1ユーロを買うのに必要な米ドルが増えるとき、つまりドル安のときです。対円ペアの感覚のまま「円安=数字が上がる」と読み替えると逆になります。慣れるまでは、対象を対円ペアに絞るという判断もあります。

通貨ペアごとに違うのは値動きの起きる時間帯

どの通貨ペアでも取引ルール(回号や取引時間)は共通のことがあります。GMOクリック証券は、回号の開催時間について「全通貨ペア共通」と案内しています。一方で、値動きが活発になる時間帯は通貨ペアによって異なります。

  • 米ドル/円:日本時間の午前中と、欧米の市場が開く夕方以降に動きやすい
  • ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/米ドル:欧州時間(日本時間の夕方から夜)に材料が出やすい
  • 豪ドル/円:オセアニア時間(日本時間の早朝)に関連指標が出ることがある

これは市場の一般的な時間帯の話であり、特定の会社の条件でも、当たりやすさを示すものでもありません。判定時刻がその時間帯に重なるかどうかは、回号の一覧で確認してください。

通貨ペアを選ぶ前に確認すること

対象を決める前に、次の点を取引ルールで確かめておくと迷いません。

  • その会社でその通貨ペアが取引できるか(5ペア以外は扱っていない場合があります)
  • 回号の時間帯が通貨ペアで共通か、通貨ペアごとに異なるか
  • 予測の表記(円安・円高か、ドル高・ドル安か)
  • 判定に使われるレートの定義(会社ごとに異なります)
取引できる通貨ペアか、回号の時間帯、予測の表記、判定に使うレートの定義という4つの確認項目を並べたリスト
図3:対象を決める前に確認する4点バイナリーオプションプロ作成

まとめ:対象は5ペア前後、読み方は左右で決まる

  • 公表資料で確認できる取扱通貨ペアは、GMOクリック証券・みんなのオプション・楽天証券のいずれも5ペア
  • 表記は左が基準通貨、右が決済通貨。右が円なら「円安・円高」で読める
  • ユーロ/米ドルだけは「ドル高・ドル安」で表現される(GMOクリック証券の注記)

円高・円安の意味そのものを確認したい場合は円高・円安との関係へ、取引の時間の区切りは購入から判定までの流れへ進んでください。

この記事の出典

金額・時刻・取引ルールは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、取引の前に各社の公式ページで確かめてください。