バイナリーオプション取引でも、トレードスタイルにもよりますが、勝ちやすい取引時間(時間帯)と負けやすい取引時間(時間帯)が存在します。今回は、バイナリーオプションで勝てる取引時間(時間帯)と負ける取引時間(時間帯)について解説します。
バイナリーオプションでトレードできる取引時間とは?
そもそも、バイナリーオプションはいつトレードができるものでしょうか?
国内バイナリーオプション業者の場合
国内バイナリーオプション業者の場合、判定時刻は、2時間置きに設定しなければならないバイナリーオプション規制があるため、1日10回程度の判定時間が設けられています。
例:外為オプション/GMOクリック証券
取引時間:午前8:00~翌午前5:00
第1回号:8:00~11:00
第2回号:10:00~13:00
第3回号:12:00~15:00
第4回号:14:00~17:00
第5回号:16:00~19:00
第6回号:18:00~21:00
第7回号:20:00~23:00
第8回号:22:00~翌1:00
第9回号:0:00~翌3:00
第10回号:翌2:00~翌5:00
海外バイナリーオプション業者の場合
月曜日から金曜日の朝7~8時から翌朝5~6時(土曜日)まで
取引通貨、取引方法によって、取引可能時間が変動するケースがある
例:ハイローオーストラリア/HighLow
取引時間全体
- 月曜日AM7:00~土曜日AM6:00
主要通貨(HighLow / HighLow スプレッド)
- 15分単位 – 15分毎(AM8:00~翌日AM6:00)
- 1時間単位 – 1時間毎(AM8:00~翌日6:00)
- 1日単位 – 1営業日、1回(AM7:00~翌日AM6:00)
主要通貨(Turbo / Turbo スプレッド)
- 30秒毎(AM8:00~翌日AM5:00)
- 1分毎(AM8:00~翌日AM5:00)
- 3分毎(AM8:00~翌日AM5:00)
- 5分毎(AM8:00~翌日AM5:00)
仮想通貨バイナリーオプションの場合
例:ワールドクリプトバイナリー/world crypto binary
バイナリーオプションの取引時間で理解しておくべきこと
為替取引のバイナリーオプションは、24時間世界の各都市の市場を移動する!?
為替取引で行うバイナリーオプションは、メンテナンス時間を除けば、ほぼ24時間取引が可能ですが
日本の外国為替取引市場の営業時間は
- 東京の外国為替取引市場:9時~17時
です。
24時間営業ではないのです。
FXトレードも、バイナリーオプションも、24時間取引ができる理由は
日付変更線をまたいで
ニュージーランド/ウェリントン市場
↓
豪州/シドニー市場
↓
日本/東京市場
↓
中国/香港市場
↓
シンガポール市場
↓
中東/バーレーン市場
↓
ロシア市場
↓
ドイツ/フランクフルト市場
↓
スイス/チューリッヒ市場
↓
フランス/パリ市場
↓
英国/ロンドン市場
↓
米国/ニューヨーク市場
↓
(次の日)
↓
ニュージーランド/ウェリントン市場
と動いていくことになります。
市場ごとに特徴がある!
市場ごとに市場参加者が変わってきます。
- 日本/東京市場 → 日本人がトレードする
- 英国/ロンドン市場→ イギリス人がトレードする
- 米国/ニューヨーク市場→ アメリカ人がトレードする
というわけではないのですが・・・
取引の多くを占める「機関投資家(ファンド、銀行)」「実需筋(貿易で必要な為替取引)」は、その国の営業時間にトレードすることが多く
- 日本/東京市場 → 日本人の機関投資家が参加する傾向が高い
- 英国/ロンドン市場→ 欧州の機関投資家が参加する傾向が高い
- 米国/ニューヨーク市場→ 米国の機関投資家が参加する傾向が高い
と、市場参加者が変わってくるため、当然「市場の特徴」というものが出てくるのです。
バイナリーオプションで勝てる取引時間(時間帯)と負ける取引時間(時間帯)
バイナリーオプションは、トレンド相場の方が勝ちやすい!?
これは、絶対というわけではありませんが・・
バイナリーオプション攻略必勝法
を見ていただいても。わかる通りで
- 勝率が高い
- 利益が大きい
トレードは「順張り」が多いのです。
なぜなら、バイナリーオプション(海外バイナリーオプション)の場合には
という仕組みなので
- 100.000円 → 100.001円
- 100.000円 → 101.000円
でも、ペイアウト倍率は変わらないのです。
大きく予想を当てる必要がないのすが、海外バイナリーオプションの特徴なのです。
テクニカル分析には「順張り」「逆張り」という考え方がありますが
順張り(トレンドの方向にエントリーするトレードのこと)
- メリット:勝率が高い(予想しやすい)
- デメリット:勝ち幅が小さい(トレンドの途中から参加するため)
逆張り(相場の反転を狙うトレードのこと)
- メリット:大きな変動幅で予想を当てることができる(相場の始まりを捕まえられるため)
- デメリット:勝率が低くなる(予想が難しい)
「順張り」は、トレンド相場でこそ機能するため、
- バイナリーオプションで勝ちやすい取引時間(時間帯) → トレンド相場
- バイナリーオプションで負けやすい取引時間(時間帯) → レンジ相場
なのです。
「バイナリーオプション勝てる取引時間(時間帯)=トレンド相場が発生する取引時間(時間帯)」とは?
- 米ドル/円
- ユーロ/米ドル
の時間帯別平均変動率を見ると
変動が大きいのは
- 16時~19時
- 22時~翌2時
であることがわかります。
この時間帯は
- ロンドン市場の開始から3時間
- ニューヨーク市場の開始から4時間(ロンドン市場と営業時間が重なるタイミング)
の時間帯と言えます。
ロンドン市場
ロンドン市場は、ヨーロッパの市場の一つですが、ほぼ「英国/ロンドン市場」の一強という状況です。
- 対ユーロ
- 対ポイント
の取引が増えると同時に
- アジア市場の市場参加者のストップ狩りを狙う取引
- ヨーロッパの主要経済ニュースに応じた取引
が増える時間帯でもあり、強いトレンド相場が形成される傾向にあります。
ニューヨーク市場
ニューヨーク市場は、最も、流動性が高くなる市場です。
ニューヨーク市場の営業時間と、ロンドン市場の営業時間が重なることもあり、世界中の主要な機関投資家(大口投資家)が参戦する時間でもあるのです。
また、流動性が高い時間帯であることは、世界中の個人投資家も理解しているため、この時間帯に参加する個人投資家も多くなり、必然的に最も流動性の大きい市場となるのです。
トレンドは形成されやすい反面、大口のヘッジファンドなどの仕掛けも発生するため、テクニカル分析で説明できないトレンドが発生するケースもあり、注意も必要な時間帯となっています。
結論
バイナリーオプション取引では
- トレンドの方向にエントリーする「順張り」トレードが勝ちやすい
- 流動性が高い時間帯がトレンド相場になりやすい
- 流動性が高い時間帯は、ロンドン市場とニューヨーク市場が開く「16時~19時」「22時~翌2時」
なのですから
バイナリーオプション取引で勝ちやすい取引時間(時間帯)は
- 「16時~19時」
- 「22時~翌2時」
と言えるのです。
「バイナリーオプション負ける取引時間(時間帯)=トレンド相場が発生しにくい取引時間(時間帯)」とは?
流動性が低ければ低いほど、チャートは水平に近くなり、突発的な上下動を繰り返します。
なのです。
同じ
- 米ドル/円
- ユーロ/米ドル
の時間帯別平均変動率を見ると
変動が小さいのは
- 5時~7時
- 12時~16時
であることがわかります。
この時間帯は
- オセアニア市場
- アジア市場
です。
機関投資家(大口投資家)が取引を終える時間帯にオセアニア市場が始まり、アジア市場へと移るので、当然「流動性」は低くなります。
東京市場では、日本人が「米ドル/円」などでトレードすることもあるため、若干持ち直しますが、「対ユーロ」などは変動率が低いまま続いてしまうのです。
結論
バイナリーオプション取引では
- トレンドの方向にエントリーする「順張り」トレードが勝ちやすい
- 流動性が低い時間帯がレンジ相場になりやすい
- 流動性が低い時間帯は、オセアニア市場とアジア市場が開く「5時~7時」「12時~16時」
なのですから
バイナリーオプション取引で負けやすい取引時間(時間帯)は
- 「5時~7時」
- 「12時~16時」
と言えるのです。
バイナリーオプション取引で負けやすい状況「読みにくい相場になる時間帯」
負けやすい取引時間(時間帯)以外にも、負けいやすい状況というのがあります。
説明した通りで、バイナリーオプション取引は
- トレンド相場 → 勝ちやすい
- レンジ相場 → 負けやすい
傾向にあるのですが
読みにくい相場になる時間帯・状況
というものがあります。
のですから、バイナリーオプションで負けやすい時間帯になってしまうのです。
読みにくい相場になる時間帯1.市場が開く前後30分
- オセアニア市場 → アジア市場:7時
- アジア市場 → ヨーロッパ市場:17時
- ヨーロッパ市場 → ニューヨーク市場:23時
となっています。
このようなタイミングでは、テクニカル分析が効きにくくなってしまいます。
読みにくい相場になる時間帯2.指標発表直後
経済指標の主要指標が発表されるときは、テクニカル分析の出番はなく、ファンダメンタルズ分析で対応しなければなりません。
- 米雇用統計:毎月第一金曜日発表
- FOMC政策金利発表:年8回開催
- 日銀金融政策決定会合:年8回開催
- 欧州中央銀行(ECB)政策金利発表:毎月第1木曜日
- ADP雇用統計:雇用統計の2日前
- 米国四半期GDP:毎月下旬
- CPI – 米国消費者物価指数:毎月13日頃
- ISM製造業景況指数:毎月第1営業日
これらの発表と、事前の予想との差で、指標発表直後は、大きく為替が変動することが多いのです。
読みにくい相場になる時間帯3.主要市場の休日
FX取引では、いろいろな国の外国為替市場でトレードができているので
- 日本:平日
- ニューヨーク市場:休日
であったとしても、FXトレード自体は可能です。
ただし、主要市場である
- ニューヨーク市場:休日
- ロンドン市場:休日
の場合は、市場参加者が大幅に減ってしまい、流動性が大きく下がることになります。
海外の取引市場の休みは、下記で検索できます。
出典:みんかぶFX
読みにくい相場になる時間帯4.オプションカットの前
オプションカットとは
を言います。
通貨オプションとは
を言います。
- 東京市場:15時 オプションカット
- ニューヨーク市場:24時 オプションカット
例
1カ月後にドル/円を1ドル=100円で、100万ドル分買える権利を100万円で買う
買った側
- 1ドル=100円よりも安ければ権利放棄で手数料分損をする
- 1ドル=100円よりも高ければ、権利行使後すぐに売ると利益になる
売った側
- 1ドル=100円よりも安ければ権利放棄なので手数料分得をする
- 1ドル=100円よりも高ければ、権利行使されると損をする
ため
- 買った側は、為替レートを権利行使価格よりも引き上げる行動に出る
- 打った側は、為替レートを権利行使価格よりも引き下げる行動に出る
ので
バイナリーオプションで勝てる取引時間(時間帯)と負ける取引時間(時間帯)まとめ
バイナリーオプションで勝ちやすい取引時間(時間帯)
冬時間
- 「16時~19時」
- 「22時~翌2時」
夏時間(サマータイム)
- 「17時~20時」
- 「23時~翌3時」
バイナリーオプションで負けやすい取引時間(時間帯)
冬時間
- 「5時~7時」
- 「12時~16時」
夏時間(サマータイム)
- 「6時~8時」
- 「13時~17時」
取引を見送るべきタイミング
- 市場が開く前後30分
- 主要指標の発表直後
- 主要市場の休日
- オプションカットの前
「バイナリーオプションで、勝ちやすい時間帯を教えてください。」
「バイナリーオプションで、負けやすい時間帯を教えてください。」