バイナリーオプションは、丁半博打やトランプのHIGH&LOWに例えられることも多いので「運」をベースにトレードをしてしまう方もいます。しかし、大数の法則があるので「運」だけでトレードしてしまうと回数を重ねれば重ねるほど勝率は50%に収斂してしまい、ペイアウト倍率の分だけ損をする計算になってしまいます。
バイナリーオプションはテクニカル分析のノウハウを持って、勝率を55%、60%と引き上げることで安定した利益を出すべきものなのです。バイナリーオプション攻略必勝法では、バイナリーオプションに適用できるテクニカル分析手法を解説します。
前提の準備
- 利用するバイナリーオプション業者:ハイローオーストラリア/HighLow
- 利用するトレードツール「MT4」:MT4の設定
トレードの考え方
「HighLow」「Turbo」はトレードスタイルによって使い分ける
バイナリーオプション攻略必勝法「フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード」の解説
今回のトレードテクニックでは「フィボナッチ数列」を利用したバイナリーオプション攻略必勝法です。
「フィボナッチ数列」とは
を言います。
1 + 1 = 2
1,1,2
1 + 2 = 3
1,1,2,3
2 + 3 = 5
1,1,2,3,5
3 + 5 = 8
1,1,2,3,5,8
というような数字が続きます。
と思ってしまいますが、これを続けていくと
2つの連続する項の比が、次第に「黄金比」(約1:1.618または約0.618:1)に近づいてくるのです。
この「黄金比」は、自然界にもこの「黄金比」で作られた造形が多数あり、この形が最も美しい割合とされているのです。
「黄金比」の例
ひまわり
オウムガイ
モナリザ
アップル社ロゴデザイン
最も美しいとされる「黄金比」は、自然界や宇宙にも多く登場してくるのですが、為替チャートの推移も、この「黄金比」に合わせて、チャートが変動するといわれています。
多くの投資家が、この「黄金比」「フィボナッチ数列」を意識して、トレードしているのです。
科学的根拠という意味では、たしかに「フィボナッチ数列」が「チャートパターン」に出現する説明はできませんが、「黄金比」というものを信じて、トレードする投資家が多いのは事実です。
「黄金比」「フィボナッチ数列」を意識して、トレードする投資家が多いという事実こそが、「黄金比」「フィボナッチ数列」で為替が変動するという状態を作り出していると考えられるのです。
では、具体的にどうやって「黄金比」「フィボナッチ数列」をバイナリーオプショントレードに活用するのかというと・・・
「フィボナッチリトレースメント」というテクニカル分析手法があります。
フィボナッチリトレースメントとは
であり、ある地点から、ある地点へ線を引くと
フィボナッチ比率
- 0%
- 23.6%
- 38.2%
- 61.8%
- 100%
に分割して、水平線を引いてくれるのです。
一般的な使い方としては
「安値」「高値」にフィボナッチリトレースメントに引くと
- 0%
- 23.6%
- 38.2%
- 61.8%
- 100%
という間に引かれた水平線で「反発」する
と考えられています。
MT4/MT5の使い方
メニューにある「F」というアイコンをクリックして、チャート上にクリックして、引っ張って、話すとその間にフィボナッチ比率の水平線が引かれます。
「フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード」の考え方
今回のバイナリーオプション攻略必勝法では
押し目買い・戻り売り
簡単に言えば
直近の「安値」と「高値」の間に引かれた「フィボナッチトレースメント」では
という傾向を利用します。
上昇トレンド
直近の「安値」と「高値」の間に「フィボナッチトレースメント」を引く
23.6%の水平線で「押し目」が形成される
再上昇するので「HIGH」エントリー
下降トレンド
直近の「安値」と「高値」の間に「フィボナッチトレースメント」を引く
23.6%の水平線で「戻り」が形成される
再下降するので「LOW」エントリー
という形でトレードします。
また、今回のトレードでは、ボリンジャーバンドも利用します。
と考えます。
ため、ボリンジャーバンドの±3σのタイミングで、「フィボナッチトレースメント」を引くのです。
MT4/MT5の設定
Bolinger Bandsのインジケーターを表示して
- 期間:21
- 偏差:2、3
- 適用価格:Close(終値)
- 色:わかりやすく色分け
で設定します。
バイナリーオプション攻略必勝法「フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード」の手順
手順その1.実勢レートがボリンジャーバンドの±3σにタッチするのを待つ
実勢レートがボリンジャーバンドの±3σにタッチ
→ フィボナッチトレースメントを直近の「高値」「安値」で引く
手順その2.23.6%の水平線近辺「押し目」「戻り」が形成されるのを待つ
23.6%の水平線近辺で「押し目」「戻り」が形成されるのを待ちます。
「押し目」「戻り」の判断の目安
上昇トレンドなら、一度下降してから陽線のローソク足が形成される
下降トレンドなら、一度上昇してから陰線のローソク足が形成される
のを「押し目」「戻り」として判断します。
手順その3.エントリーする
- 上昇トレンド発生
実勢レートがボリンジャーバンドの+3σにタッチする
直近の「安値」から「高値」にフィボナッチトレースメントを引く
23.6%と0.0%の間、23.6%の水平線近辺で「押し目」を確認
再上昇を確認して
「HIGH」エントリー - 下降トレンド発生
実勢レートがボリンジャーバンドの-3σにタッチする
直近の「高値」から「安値」にフィボナッチトレースメントを引く
23.6%と0.0%の間、23.6%の水平線近辺で「戻り」を確認したら
再下降を確認して
「LOW」エントリー
バイナリーオプション攻略必勝法「フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード」の検証シミュレーション
MT4/チャート/テクニカル分析の設定
- 1分足
- 米ドル/円
トレードルール
- 上昇トレンド発生時に実勢レートがボリンジャーバンドの+3σにタッチしたら、直近の「安値」から「高値」にフィボナッチトレースメントを引いて、23.6%の水平線近辺で「押し目」再上昇を確認して「HIGH」エントリー
- 下降トレンド発生時に実勢レートがボリンジャーバンドの-3σにタッチしたら、直近の「高値」から「安値」にフィボナッチトレースメントを引いて、23.6%の水平線近辺で「戻り」再下降を確認して「LOW」エントリー
検証期間
2019年6月20日
2019年6月20日
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
-5,000円損失
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
-5,000円損失
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「LOW」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「LOW」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
-5,000円損失
購入の方向「LOW」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
-5,000円損失
購入の方向「LOW」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
購入の方向「HIGH」
購入額:5000円
ペイアウト倍率:189%
+4,450円儲け
検証結果
勝敗:9勝5敗
勝率:64.3%
損益:15,050円
1回のトレード損益:+1,075円
手法 | 回数 | エントリー方向 | 勝敗 | 購入額 | ペイアウト倍率 | 損益 |
---|---|---|---|---|---|---|
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 1回目 | HIGH | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 2回目 | HIGH | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 3回目 | HIGH | 負 | 5,000円 | 189% | -5,000円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 4回目 | HIGH | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 5回目 | HIGH | 負 | 5,000円 | 189% | -5,000円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 6回目 | HIGH | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 7回目 | LOW | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 8回目 | LOW | 負 | 5,000円 | 189% | -5,000円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 9回目 | HIGH | 負 | 5,000円 | 189% | -5,000円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 10回目 | LOW | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 11回目 | HIGH | 負 | 5,000円 | 189% | -5,000円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 12回目 | LOW | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 13回目 | HIGH | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード | 14回目 | HIGH | 勝 | 5,000円 | 189% | +4,450円 |
考察
勝率64.3%は、かろうじて利益が出る勝率となっています。勝率の高いバイナリーオプション攻略必勝法とは言えません。ある程度のトレード機会はあるものの、「押し目」「戻り」のタイミングが、投資家それぞれの判断になってしまうため、安定した勝率が期待できるバイナリーオプション攻略必勝法ではないと考えましょう。
この攻略必勝法のメリット
ある程度のトレード機会は確保できる
1日で14回のトレード機会ですから、1時間に1回程度のトレード機会があります。
辛うじて勝率は利益が出るライン
勝率64.3%は、決して高い勝率ではありませんが、利益は出せるラインになっています。
この攻略必勝法のデメリット
エントリータイミングが明確ではない
エントリータイミングは「押し目」「戻り」が形成されたときになるのですが、この「押し目」「戻り」をテクニカル分析指標で明確に設定しているわけではないので、個々人の判断次第となってしまいます。
利用する投資家によって、勝率がぶれてしまう可能性があるのが、大きなデメリットです。
まとめ
バイナリーオプション攻略必勝法「フィボナッチ数列を利用した押し目買い・戻り売りトレード」とは
自然界に多く存在する最も美しい比率と言われる「黄金比」を利用した攻略必勝法となっています。
実際にトレードをしてみると
- 勝率がやや高い
- エントリータイミングが不明瞭
- トレード機会がある程度はある
という特徴のあるバイナリーオプション攻略必勝法です。
ハイローオーストラリア/HighLowでは
となるため、
という利用方法となります。
「HighLow」を利用するメリットデメリット
MT4の時間足を5分足で1時間後を予想するため、ローソク足12本分先を予想するので精度が上がるが、テクニカル分析の狙ったタイミングと判定時刻が重ならない可能性も高い。また、ペイアウト倍率は「Turbo」よりも小さい。
「Turbo」を利用するメリットデメリット
ペイアウト倍率が高く、テクニカル分析の狙ったタイミングで「購入」できる反面、MT4の時間足を1分足にして、ローソク足5本分先を予想する必要があるため、予想の精度が落ちる。