このような疑問をお持ちの初心者バイナリーオプション投資家も多いのではないでしょうか?今回は具体的な例を示しながら、国内バイナリーオプションと海外バイナリーオプションに分けて「バイナリーオプションの仕組み」を解説します。
国内バイナリーオプションの仕組み
前提ルール
1.決められた判定時間までに目標レート(権利行使価格よりも実際の為替レートが「上になるか?」「下になるか?」を予想する取引
国内バイナリーオプションの基本は、開始時刻から判定時刻(満期)までの間に判定時刻(満期)の目標レート(権利行使価格)よりも「上になるか?」「下になるか?」を予測します。
開始時刻から判定時刻(満期)までは、最短で2時間と決められていますが、判定時刻(満期)の1分前までトレードが可能です。
2.目標レート(権利行使価格)と現在レートの差が大きいほど購入額が小さい
ペイアウト金額が1,000円と固定されているので
- 購入額が安ければ安いほど、ペイアウト倍率が高い
- 購入額が高ければ高いほど(1,000円に近づくほど)、ペイアウト倍率が低い
ことを意味します。
目標レート(権利行使価格)と現在レートの差が大きい
→ 当たりにくい = 購入額が安い = ペイアウト倍率が高い
目標レート(権利行使価格)と現在レートの差が小さい
→ 当たりやすい = 購入額が高い = ペイアウト倍率が低い
例として利用したバイナリーオプション
口座開設スピード | 最短即日 |
口座開設費用 | 無料 |
口座維持費 | 無料 |
取引通貨ペア | 米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 ユーロ/米ドル |
ペイアウト金額 | 1枚につき1,000円 |
ペイアウト倍率 | 1~20倍 |
ラダーオプション | ○ |
国内バイナリーオプション取引の手順
1.通貨ペアを選ぶ
2.目標レート(権利行使価格)を決める
3.目標レート(権利行使価格)よりも「上になるか?」「下になるか?」を決める
米ドル/円の場合、円安になるか?円高になるか?を選ぶことになります。購入ボタンは色分けされているので「どちらが上を意味するのか?下を意味するのか?」は、それほど迷うことはありません。
4.取引枚数を決める
取引枚数を決定します。1枚、2枚だと数百円の儲けにしかなりませんから、必要な取引量で購入する必要があります。
5.取引内容を確認して確定する
6.途中で売却することも可能
国内バイナリーオプションは購入してから、判定時刻前に売却する(転売)こともできます。そのため、購入価格と売却価格が併記されているのです。
国内バイナリーオプションの戦略
ロー・リターン戦略
為替レートがそれほど動かないと予想できる場合には、現在レートに近い目標レート(権利行使価格)を設定します。今のレートから動かない確率の方が高いのですから、当たる可能性が高い分、ペイアウト倍率は低く設定されます。
目標レート(権利行使価格):101.200以上
ペイアウト倍率:1.34倍
ハイ・リターン戦略
為替レートが大きく動くと予想できる場合には、現在レートに通り目標レート(権利行使価格)を設定します。今のレートから動かない確率の方が高いのですから、当たる可能性が低い分、ペイアウト倍率は高く設定されます。
目標レート(権利行使価格):101.700以上
ペイアウト倍率:20.83倍
国内バイナリーオプションの購入額の計算
上限設定
- 1日あたり10,000枚
- 1注文あたり200枚
例
- 現在レート:101.306
- 目標レート(権利行使価格):101.700以上
- ペイアウト倍率:20.83倍
の場合
- 購入価格:48円
- ペイアウト倍率:1,000円
200枚購入して予想が当たれば
48円 × 200枚 = 9600円で購入
1000円 × 200枚 = 200,000円で払い戻し
190,400円の儲け
- 現在レート:101.306
- 目標レート(権利行使価格):101.200以上
- ペイアウト倍率:1.34倍
の場合
- 購入価格:743円
- ペイアウト倍率:1,000円
200枚購入して予想が当たれば
743円 × 200枚 = 148,600円で購入
1000円 × 200枚 = 200,000円で払い戻し
51,400円の儲け
国内バイナリーオプションの仕組みの特徴
取引機会は少ない
2時間に1回の判定時間しかありませんので、1日全部の取引をしても、12回が限度となります。24時間起きていられるわけでもありませんから、1日2回~3回の取引というのが一般的です。取引機会が少ない分、1回で取引する金額も大きくする必要があります。
外為オプション/GMOクリック証券の場合
第1回号 8:00~11:00
第2回号 10:00~13:00
第3回号 12:00~15:00
第4回号 14:00~17:00
第5回号 16:00~19:00
第6回号 18:00~21:00
第7回号 20:00~23:00
第8回号 22:00~翌1:00
第9回号 0:00~翌3:00
第10回号 翌2:00~翌5:00
トレンド相場の方が有利
目標レート(権利行使価格)と現在レ―トの差が大きければ大きいほど、ペイアウト倍率が大きくなる仕組みですので、相場がわかりやすいトレンドを形成しているときの方が儲けられる可能性は高くなります。強い上昇トレンドであれば、開始時刻間もない段階でそのままのトレンドが続くことを予想できれば、目標レート(権利行使価格)を遠くに設定して高いペイアウト倍率を狙うことが可能です。一方でレンジ相場の場合は、予想が当たってもペイアウト倍率は伸びません。レンジ相場よりは強いトレンド相場が有利なのです。
約40pips離れるとペイアウト倍率が1倍になる
このケースでは
目標レート(権利行使価格):109.250以下
ペイアウト倍率:1.00倍
36.3pips離れた購入レートで、ペイアウト倍率1.00倍、購入額がそのまま返ってくるだけで意味がない状態になります。よほどのことがない限り予想が当たることを意味しています。
1回の取引時間が長いバイナリーオプション業者の方がペイアウト倍率は大きくなる
1回の取引時間は2時間のバイナリーオプション業者と3時間のバイナリーオプション業者があります。
2時間の方が判定時間まで短くて良いと感じますが、3時間の方が為替レートが変動する可能性がある範囲が広くなるので、ペイアウト倍率が大きいコースも選択できるメリットがあります。
売却も可能
国内バイナリーオプションの場合は、判定時刻(満期)までに2時間~3時間という時間があります。この時間に相場が急変動したり、取引を辞めたい場合には「売却(tン倍)」という選択肢があります。売却価格はレートによって変動し、途中で売却しても利益が出る可能性もあります。ただし、バイナリーオプションは途中で売買をして差益を抜く取引ではないため、「売却もできる」程度に考えておいた方が良いでしょう。
海外バイナリーオプションの仕組み
前提ルール
1.判定時刻は自分で決める方式
海外バイナリーオプションは、判定時刻はエントリーの30秒後、60秒後、2分後、5分後、15分後、1時間後、2時間後、1日後という形で自分で決めることができます。
2.ペイアウト倍率は1.6倍~2.4倍程度
海外バイナリーオプションの場合は、ペイアウト倍率は1.6倍~2.4倍程度に設定されて、1.8倍~1.9倍の設定が多いようです。当たれば2倍、外れれば没収という丁半博打やルーレットのような仕組みで、0.1倍~0.2倍分がバイナリーオプション業者の事業運営に回されることを意味しています。
- 予想が当たれば → 1.8倍~1.9倍
- 予想が外れれば → 0円
というシンプルな考え方になります。
例として利用したバイナリーオプション
所在地 | セントビンセント及びグレナディーン諸島 |
認可 | セントビンセント及びグレナディーン諸島LLC |
信託保全・分別管理 | - |
最低ペイアウト倍率 | 1.85 倍 |
最高ペイアウト倍率 | 2.30 倍 |
最低取引額 | 1,000円 |
ボーナス/キャンペーン | ・口座開設5,000円ボーナス ・最大100,000円のキャッシュバックが抽選で当たるジャックポット |
独自ツール | トレーダーズ・チョイス(トレンド確認ツール) |
海外バイナリーオプション取引の手順
1.取引するバイナリーオプションの種類を選択
- HighLow → 通常のハイ&ロー
- HighLowスプレッド → 中間に無効の幅がある代わりにペイアウト倍率2.0倍の通常のハイ&ロー
- Turbo → 30秒からの短期取引ができるハイ&ロー
- Turboスプレッド → 中間に無効の幅がある代わりにペイアウト倍率2.0倍の短期取引のハイ&ロー
2.通貨ペアをペイアウト倍率を見ながら選択する
通貨ペアを選択します。このときペイアウト倍率も表示されているので確認します。
3.タイミングを見計らって購入する
購入金額を入力し、「HIGH」「LOW」を選択の上「今すぐ購入」をクリックします。
下にペイアウト倍率、ペイアウト金額、上部に判定時刻、判定までの残りの時間が記載されています。
4.チャートに判定時刻までの推移が記載される
チャート上には購入した価格ラインと現在、予想の範囲内なのか?範囲外なのか?(イン・ザ・マネー、アウト・オブ・ザ・マネー)、判定時刻のラインが表示されます。(アット・ザ・マネー、購入価格と判定価格が同じ状況も起こりえます。アット・ザ・マネー時の払い戻しの扱いは、海外バイナリーオプション業者によって異なります。)
5.下部に取引の詳細情報が記載される
取引した、取引中の取引がすべて表示されます。
6.途中で売却することも可能
ハイローオーストラリア/HighLowでは「転売」と表記していますが、判定時刻までに途中で売却して損切りすることも可能です。
海外バイナリーオプションの戦略
FXトレードのテクニカル分析と同じ
海外バイナリーオプションは判定時刻までの時間も短く、自分でエントリータイミング、判定までの時間を決められるので、FXのテクニカル分析で勝率を上げることができます。
FXのテクニカル分析の手法は数多くあり、それを駆使して「今、エントリーすれば5分後には為替レートが上昇している可能性が高い」というようなタイミングを見極めて、エントリーするのです。あらかじめ判定時刻が決まっている国内バイナリーオプションよりも、「エントリー後何分」という形の海外バイナリーオプション業者の方が、判定タイミングを自分で変えられるので戦略的に勝率を上げられる可能性が高いのは海外バイナリーオプションと言えます。
テクニカル分析の手法を使うために、MT4などの無料の高機能取引ツールを使って、バイナリーオプションのチャート画面と平行してチェックし、トレードをする方もいます。
海外バイナリーオプションの購入額の計算
上限設定
- 1注文あたり20万円
例
HighLow:ペイアウト倍率1.8倍
の場合
1万円購入して予想が当たれば
- 1万円 × 1.8倍 = 18,000円で払い戻し
1万円購入して予想が外れれば
- 1万円 × 0倍 = 0円
海外バイナリーオプションの仕組みの特徴
シンプルでわかりやすい
国内バイナリーオプションも、以前は海外バイナリーオプションと同じくシンプルな仕組みだったのですが、バイナリーオプション規制が入ってしまったため、前述したような若干わかりにくい仕組みになってしまいました。
しかし、海外バイナリーオプションは以前と変わらず、シンプルな仕組みでトレードが可能です。
- エントリーして数分後に、エントリーしたレートよりも、上か下かを予想する
- 予想が当たれば1.8倍~1.9倍
- 予想が外れれば0円
と、トランプや丁半博打と同じですが「外れれば没収」「当たれば約2倍」というシンプルさが人気の理由です。
取引機会が多い
最速で最短30秒で判定時刻が来るので、1日何百回、何千回でも、取引が可能です。1日10回程度しか取引ができない国内バイナリーオプションと比較すると大きな違いと言えます。
通貨ペアが多い
取引可能な通貨ペアも、海外バイナリーオプションの方が多く、20種類ほど用意されています。金、プラチナ、株価指数、仮想通貨などのCFDが取引できるバイナリーオプションもあります。
値動きの幅にペイアウト倍率が影響されない
国内バイナリーオプションの場合は
- 現在レートと目標レートの幅が小さい → ペイアウト倍率が低い
- 現在レートと目標レートの幅が大きい → ペイアウト倍率が高い
という仕組みですので、FXと大差ありません。予想の値動きが大きければ大きく儲けられるものです。
海外バイナリーオプションの場合は
予想の値動きの幅と値動きが連動しません。
- 100.158 → 100.159
と、0.1pipsの値動きでも、予想が当たれば、ペイアウト倍率は1.8倍~1.9倍になるのです。
FXだったら、0.1pipsの儲けはスプレッドで飛んで行ってしまうレベルです。
海外バイナリーオプションはレートが動きにくいレンジ相場に有利な仕組みとなっています。
まとめ
バイナリーオプションの仕組みは国内と海外では大きく違うことに注意が必要です。
国内バイナリーオプション
- 判定時刻が決まっている
- 現在レートと目標レートの差によってペイアウト倍率が決まる
- 取引機会は少ない
- トレンド相場に有利
海外バイナリーオプション
- 判定時刻は自分で決められる
- 現在レートと目標レートの差によってペイアウト倍率は変わらない
- 取引機会が多い
- レンジ相場に有利
という違いがあるのです。
海外バイナリーオプションの方が
ギャンブル性が高いとは言え、いつでもトレードができて、値動きとは関係なく予想が当たれば約2倍の払い戻しが受けられるため
「バイナリーオプションで稼ぎたい」という方には、海外バイナリーオプションの仕組みの方がおすすめということになります。
ただし、勝つためには、海外バイナリーオプション業者を選ぶだけでは不足しており、まずは下記のマニュアルをしっかり守って、トレードする必要があります。
「バイナリーオプションってどうやってトレードするの?」
「バイナリーオプションって国内と海外だと仕組みも違うの?」
「海外バイナリーオプション業者と国内バイナリーオプション業者の違いを教えてください。」