バイナリーオプショントレードをはじめようとしているバイナリーオプション初心者の方は、バイナリーオプションのリスクについても知っておくべきだと考えます。今回は、バイナリーオプショントレードのリスクと対策について解説します。
バイナリーオプションのリスク
バイナリーオプションのリスクと言っても
- 国内バイナリーオプション業者でバイナリーオプショントレードをするときのリスク
- 海外バイナリーオプション業者でバイナリーオプショントレードをするときのリスク
は異なります。
国内バイナリーオプションのリスク
リスク1.判定時刻があらかじめ決まっているリスク
国内バイナリーオプションの場合は
2時間おきにしか判定時刻を設定できません。(国内のバイナリーオプション規制によるもの)
※海外バイナリーオプションの場合には「購入時点から○分後に判定」という判定タイミングになるため、無限に判定時刻があります。
例:外為オプションの取引時間
- 第1回号:8:00〜11:00
- 第2回号:10:00〜13:00
- 第3回号:12:00〜15:00
- 第4回号:14:00〜17:00
- 第5回号:16:00〜19:00
- 第6回号:18:00〜21:00
- 第7回号:20:00〜23:00
- 第8回号:22:00〜翌1:00
- 第9回号:0:00〜翌3:00
- 第10回号:翌2:00〜翌5:00
判定時刻が先に決まってしまうと、
というトレード手法がはまらない可能性が高いのです。
リスク対策
「テクニカル分析」のサインと判定時刻がずれていたときは「トレードしない」「転売する」
「テクニカル分析」のサインが出ているけれども、エグジットのタイミングが判定時刻と合わなかったときは
- エントリー自体を見送る
- エントリーして判定時刻とは関係なく「転売」でエグジットする
という2つの方法があります。
状況に応じて選択する必要があります。
海外バイナリーオプションを利用する
海外バイナリーオプションであれば、判定時刻は
- エントリーしてから○分後(○時間後)
という設定になっています。
エントリーしてから○分後に判定時刻がくるので、「テクニカル分析」のサインが出たタイミングでエントリーすれば、そのテクニカル分析通りにレートが動ければそのまま勝てるようになります。
リスク2.トレード機会が少ない分、1回の購入額が大きくなるリスク
国内バイナリーオプションの場合には、前述した通りで
1日10回~12回しか判定時刻はありません。
トレード機会も、一つの国内バイナリーオプション業者を使っている場合、1日10回~12回しかないということです。
※海外バイナリーオプションの場合には「購入時点から○分後に判定」という判定タイミングになるため、無限に判定時刻があります。
大きく稼ごうとしても、トレード機会が少ないのですから、一回の購入額を引き上げるしか方法がなくなってきます。
リスク対策
複数のバイナリーオプション業者、複数の通貨ペアを併用してトレード回数を確保する
複数のバイナリーオプション業者、複数の通貨ペアを併用してトレードすることで
トレード回数の確保
はしやすくなります。
ただし、
- 複数のバイナリーオプション業者の取引ツールをチェックしなければならない
- 複数の通貨ペアの取引ツールをチェックしなければならない
- 複数の通貨ペアの特徴を把握しなければならない
と言った、デメリットも出てくるので注意が必要です。
また、「転売」を使うことで、判定時刻前にエグジットすることができるため、「転売」の活用でトレード回数の確保も可能です。
海外バイナリーオプションを利用する
海外バイナリーオプションであれば、判定時刻は
エントリー時点から
30秒後
1分後
3分後
5分後
15分後
30分後
1時間後
4時間後
6時間後
12時間後
24時間後
という選択肢があり、ほぼ無限に判定時刻があります。
リスク3.転売時のスプレッドが広い
前述した2つのリスク
- 判定時刻があらかじめ決まっているリスク
- トレード機会が少ない分、1回の購入額が大きくなるリスク
の対策として
という方法がありますが、
というリスクがあります。
バイナリーオプション業者によって異なりますが
- 50円~200円の転売スプレッド
が発生します。
ペイアウト額は、1,000円ですから、その5%~20%もの手数料がスプレッドとして引かれてしまうのです。
FXトレードなどの場合は、国内業者であれば0.3銭~0.5銭とかなり狭いスプレッドが設定されているのですが、国内バイナリーオプションでは、転売時のスプレッドは大きく設定されているのです。
前述したリスク対策としての「転売」がおすすめできない状況と言えます。
リスク対策
確実に利益が出せるタイミング以外ので「転売」は避ける
「転売」をしてしまうと、大きなスプレッドが発生してしまい、その分、損失が広がってしまいます。
というのが、国内バイナリーオプショントレードの「転売」のリスク対策となります。
海外バイナリーオプションのリスク
リスク1.シンプルだからこそ「運」でトレードしてしまいがち
海外バイナリーオプションは
- 購入時のレートから○分後のレートが上がるか?下がるか?を予想して
- 予想が当たれば約2倍の
- 予想が外れれば購入額没収
というシンプルなトレードとなっています。
シンプルだからこそ、勝ちパターンを覚えれば、安定した勝率が見込めるのですが、シンプルだからこそ、「ギャンブル」や「スピードくじ」と勘違いしてトレードしてしまう方も多いのです。
これが大きなリスクです。
通常のハイアンドローの場合は、ペイアウト倍率は1.8倍~1.9倍です。
2択のトレードなのですから、「運」でトレードしてしまうと、大数の法則(試行回数が増えれば増えるほど、結果が理論値の割合になっていく法則)があるため、数を重ねれば重ねるほど勝率は50%に近づいていくのです。
勝率が50%で、ペイアウト倍率2倍なら、トントンになりますが、バイナリーオプション業者の取り分があるため、ペイアウト倍率は1.8倍~1.9倍です。
「ギャンブル」や「スピードくじ」のようにトレードしてしまいやすいシンプルなトレードが勝てないリスクとなってしまいます。
リスク対策
「テクニカル分析」を活用する
「運」でトレードして、勝率50%だと、絶対に儲けることができないのが海外バイナリーオプションです。
稼ぐためには勝率を上げる必要があります。
勝率を上げるために必要なのは「テクニカル分析」です。
テクニカル分析とは
テクニカル分析を駆使しながら、勝率を上げることで、海外バイナリーオプションで稼ぐことができるのです。
「運」でトレードするのは、バイナリーオプションでは、やってはいけないトレード方法です。
リスク2.すぐに結果が出るからこそ、熱くなりやすく、連続してトレードしがち
元々は、国内バイナリーオプション業者も、海外バイナリーオプション業者と同じような「シンプルなハイロー」を提供していました、しかし、「投機性の高さ」を理由にバイナリーオプションを提供していた証券会社の取り決めで「バイナリーオプション規制」が誕生し、投機性を抑えるためのルールが決められたのです。
- シンプルな2択の禁止
- 予想の幅に合わせてペイアウト倍率が変動する
- 判定時刻の間隔を2時間以上にする
と言ったものです。
裏を返せば
と言えます。
最短30秒で、今の為替レートから上がるか?下がるか?を予想して、当たれば約2倍の払い戻しになるため、最短30秒でお金が倍になるか?ゼロになるか?がわかるトレードです。
当然、熱くなる方も少なくはなく、負けを取り戻そうとして、短時間の間に何度もトレードしてしまうリスクがあるのです。
戦略もなく、冷静じゃない状態で、連続してトレードしたところで、ほとんどの方が負けてしまいます。
リスク対策
テクニカル分析を利用して、サインが出た時しかエントリーしない
前述したように「テクニカル分析」を使うと、サインが出たトレード機会というのは、一つの通貨ペア、一つの時間軸、一つのテクニカル分析では、1日5回~10回程度しかありません。
短時間の中で、何度もエントリーできるようなゲーム的なものではなく
1日数回のチャンスしかないと考えて、バイナリーオプショントレードをしなければならないのです。
1日のトレード回数を決める
というのも、連続トレードややけになってトレードするリスクの有効な回避方法です。
- 1日5回まで
- 1日3,000円まで
と決めてしまえば、限られた回数なので、簡単にトレードする形にはならず、じっくりチャンスを待つことができるのです。
リスク3.悪質な海外バイナリーオプション業者
すべての海外バイナリーオプション業者は、日本の金融庁のライセンスを持たずに営業しています。
日本の金融庁の管理がないのですから
優良な海外バイナリーオプション業者もあれば
悪質な海外バイナリーオプション業者もあるのです。
悪質な海外バイナリーオプション業者の場合は
- 出金ができない
- ボーナスが払われない
- 連絡がつかなくなる
などのリスクがあるのです。
リスク対策
運営歴、会社の情報、評判をチェックする
海外バイナリーオプション業者を選ぶときに重要なポイントは
- 運営歴をチェックする
- 会社名、住所をチェックする
- twitterなどの評判をチェックする
ことが重要です。
少額からトレードする
情報が少なく、優良な海外バイナリーオプション業者か?悪質な海外バイナリーオプション業者か?わからないけれども、その海外バイナリーオプション業者を使ってみたいという場合には
- 少額の入金でトレードする
- 出金を試してみる
ということをおすすめします。
多くの海外バイナリーオプション業者では、最低入金額が1万円程度に設定されているため、
- 1万円を入金して
- 何回かトレードして
- サポートに質問をしてみて
- 数千円を出金してみる
という手順を実際に行ってみましょう。
- 問題ない → 少しずつ入金額を希望額に近づけていく
- 出金できない → 被害を数千円の損失に抑えられる、もう使わない
という判断が可能になります。
まとめ
国内バイナリーオプションのリスクには
- リスク1.判定時刻があらかじめ決まっているリスク
- リスク2.トレード機会が少ない分、1回の購入額が大きくなるリスク
- リスク3.転売時のスプレッドが広い
というものがあり、
海外バイナリーオプションのリスクには
- リスク1.シンプルだからこそ「運」でトレードしてしまいがち
- リスク2.すぐに結果が出るからこそ、熱くなりやすく、連続してトレードしがち
- リスク3.悪質な海外バイナリーオプション業者
というものがあります。
リスクは完全にゼロにはならないものの、工夫によって、きちんと対策をすれば、最小限にリスクを抑えることが可能です。
各リスク対策を行いながら、安全にバイナリーオプショントレードで稼ぎましょう。
「バイナリーオプションのリスクに対する対策を教えてください。」