バイナリーオプションとFXの違いを完全比較。結局、どっちが儲かりやすいの?

man
「バイナリーオプションとFXは何が違うの?」
「バイナリーオプションとFXでは、どちらの方が稼ぎやすいの?」
「バイナリーオプションとFXの違いと注意点について教えてください。」
・・

バイナリーオプションの初心者の方にとっては「バイナリーオプションとFXの違い」も、わかりにくいものです。今回は、「バイナリーオプションとFXの違い」について、わかりやすく解説します。

バイナリーオプションとFXの特徴

バイナリーオプションとFXの特徴

バイナリーオプションとは?

数十秒後、数分後の為替相場の変動を予想して

  • 当たれば投資額が1.6倍~2.4倍
  • 外れれば0円

というシンプルな二者択一型の投資のことを言います。

上記は、海外バイナリーオプションの説明です。国内バイナリーオプションは、規制によって、上記のような取引方法はできなくなりました。海外バイナリーオプションと国内バイナリーオプションの違いは下記の記事を参考にしてください。

海外バイナリーオプションと国内バイナリーオプションの違い

FXとは?

外国為替証拠金取引(Foreign eXchange)の略で、証拠金として預託した資金の何倍もの資金で、外貨を購入することができ、為替レートの変動によって売買益を狙うことのできる投資のことを言います。

どちらも、外国為替(一部、仮想通貨やCFDも取引可能)の価格変動を利用した投資なのです。

共有しているのは

  • 外国為替の価格変動を利用した投資
  • FXも、バイナリーオプションも、提供しているのは証券会社(FX会社)

という点なのです。

teacher
同じ会社が、FXとバイナリーオプションを提供しているのですから、同じような投資手法と思ってしまいがちなのですが、違う点は多々あります。

バイナリーオプションとFXの違いを比較

バイナリーオプションとFXの違いを比較

違いその1.投資資金に対する取引額が違う!

FXトレードは、「外国為替証拠金取引」と呼ばれているように

預託する投資資金にレバレッジをかけて、その何倍もの取引ができる投資

です。

自己資金が10万円しかなければ

10万円分の米ドルを購入し、ドル高になったタイミングで売却する(日本円に両替する)ことで為替差益が発生します。

  • 1ドル=100円で、10万円分の米ドルを購入 → 1,000ドル保有
  • 1ドル=101円で、1,000ドルを売却し、日本円に両替 → 10万1,000円

+1,000円の利益

という計算になります。

為替レートの変動は、急激に2倍、3倍になるものではないので、自己資金だけでトレードをしようとしても、ほとんど稼ぐことができないのです。

そこで、登場したのが自己資金を証拠金として、自己資金の何倍ものトレードができる「証拠金取引」という方法です。

FXであれば

  • 国内FX業者 = 最大25倍
  • 海外FX業者 = 最大3,000倍

もの、倍率(レバレッジ)で取引ができるので、小額の投資資金でも大きく稼ぐことができます。

レバレッジの大きい海外FX業者

レバレッジ100倍で、前述したトレードをする場合

取引可能金額は、自己資金10万円の100倍の1,000万円

1,000万円分の米ドルを購入し、ドル高になったタイミングで売却する(日本円に両替する)ことで為替差益が発生します。

  • 1ドル=100円で、1,000万円分の米ドルを購入 → 100,000ドル保有
  • 1ドル=101円で、100,000ドルを売却し、日本円に両替 → 1,010万円

+10万円の利益

となるわけです。

自己資金10万円であっても

  • レバレッジなし → 1,000円の利益
  • レバレッジ100倍 → 10万円の利益

ですから、レバレッジをかければ、十分に高額な利益を出せるのが「FXトレードの魅力」なのです。

バイナリーオプションには「レバレッジ」という概念はありません。

バイナリーオプションは

今よりも、数十秒後、数分後の判定時刻で価格が

  • 上がっているか?
  • 下がっているか?

を予想して

  • 予想が的中したら、投資資金が約2倍
  • 予想が外れたら、投資資金が没収

となる投資手法です。

レバレッジ100倍で、前述したトレードをする場合

10万円の自己資金で投資をしたとしたら

  • 予想が的中したら、20万円
  • 予想が外れたら、0円

というシンプルな仕組みになっています。

自己資金以上の取引はできないのです。

  • FXトレード → 自己資金の何倍もの取引が可能
  • バイナリーオプション → 自己資金以上の取引はできない

という違いがあります。

これだけ見ると、FXトレードの方が「自己資金の何倍もの取引が可能」という点で優れているように見えてしまいますが、

「自己資金の何倍もの取引が可能」というメリットには

自己資金以上の損失を出す可能性がある!

というデメリットも存在しているのです。

teacher
損失を自己資金の範囲内に限定できるという意味では、バイナリーオプションの方がリスクは少ないのです。

違いその2.利益と損失の金額が違う!

FXトレードでは

損益 = 為替レートの値動き

に比例します。

厳密に言えば、

損益 = 売却時点の価格 - 購入時点の価格 - スプレッド(+取引手数料)

になり、

レバレッジが高ければ高いほど、損益も大きくなる

計算になります。

自己資金:10万円
レバレッジ:100倍
スプレッド(取引手数料)がない
自己資金全額で米ドルを購入

したと仮定した場合

  • 1ドル100円 → 1ドル101円 → 10万円の利益
  • 1ドル100円 → 1ドル102円 → 20万円の利益
  • 1ドル100円 → 1ドル103円 → 30万円の利益
  • 1ドル100円 → 1ドル99円 → 10万円の損失

自己資金:10万円
レバレッジ:10倍
スプレッド(取引手数料)がない
自己資金全額で米ドルを購入

したと仮定した場合

  • 1ドル100円 → 1ドル101円 → 1万円の利益
  • 1ドル100円 → 1ドル102円 → 2万円の利益
  • 1ドル100円 → 1ドル103円 → 3万円の利益
  • 1ドル100円 → 1ドル99円 → 1万円の損失

バイナリーオプションでは

損益 = 予想が当たるか?外れるか?

の二択です。

バイナリーオプション業者によって、ペイアウト倍率の違いがありますが

海外バイナリーオプション業者ランキング

おおむね

1.7倍~1.9倍

に設定されています。

※2.0倍のペイアウト倍率のトレードもありますが、その場合は「スプレッド(+取引手数料)」が発生する仕組みとなっています。

  • 予想が当たれば、1.7倍~1.9倍
  • 予想が外れれば、0円

というシンプルな仕組みです。

購入金額:10万円
ペイアウト倍率:1.9倍
1分後に現在の為替レートから上昇すると予想した場合

  • 上昇したら → 19万円の払い戻し
  • 下降したら → 0円

自己資金:10万円
ペイアウト倍率:1.9倍
1分後に現在の為替レートから下降すると予想した場合

  • 上昇したら → 0円
  • 下降したら → 19万円の払い戻し

損益での大きな違いに

バイナリーオプションの場合は、為替変動が小さくても払戻額が大きい

という点があります。

FXの場合

自己資金:10万円
レバレッジ:100倍

100.00円 → 100.01円の値動きの場合は

利益:100円

ですが

バイナリーオプションの場合

自己資金:10万円
ペイアウト倍率:1.9倍
上昇を予想

100.00円 → 100.01円の値動きの場合は

利益:9万円(払い戻し19万円)

と、バイナリーオプションは、為替変動が小さくても予想さえ当たれば、払い戻しが約2倍という特徴があります。

当然、予想が外れてしまえば

FXの場合

損失:100円

バイナリーオプションの場合

損失:10万円

と、損失も大きくなってしまいます。

違いその3.取引時間が異なる!

FXトレードの場合は

日本時間で

月曜日午前7時から土曜日午前7時まで
(米国夏時間適用期間:月曜日午前6時から土曜日午前6時まで)

と、平日は24時間トレードが可能です。(仮想通貨バイナリーオプションの場合は、土日もトレード可能です。)

トレード画面上で発注すれば、コンマ数秒後には決済されます。

平日であれば、いつでもポジションを持てて、いつでもポジションを決済できる仕組みとなっています。

バイナリーオプションの場合は

取引時間は、FXとほぼ同じです。

ハイローオーストラリアの場合

違いその3.取引時間が異なる!

月曜日 7:00AM ~ 土曜日 6:00AM

となっています。

バイナリーオプションには

  1. エントリー時間
  2. 判定時間

という2つのタイミングがあります。

エントリーする時点で、何十秒後、何分後に為替レートの変動予想をしたいのか?をあらかじめ決定します。

違いその3.取引時間が異なる!

一般的な海外バイナリーオプション業者の場合

  • 30秒
  • 60秒
  • 1分
  • 2分
  • 3分
  • 5分
  • 10分
  • 15分
  • 30分
  • 1時間
  • 4時間
  • 6時間
  • 12時間
  • 1日

といった、選択肢が用意されています。

エントリー時間と判定時間の期間が短ければ短いほど、予想が当たりやすくペイアウト倍率は低めになる傾向があります。

違いその4.手数料・コストが異なる!

FXトレードの場合は

はじめから、「購入する価格」と「売却する価格」に差があります。

違いその4.手数料・コストが異なる!
  • 購入するとき → 1ドル=107.905円
  • 売却するとき → 1ドル=107.892円

ですので、一瞬で、ドルを買って、売るとしたら

0.013円の損失

になってしまいます。

これを「スプレッド」と言い、投資家の取引コストになるのです。

FX業者の中には、このスプレッドとは別に取引手数料を設定しているものもありますが、おおむね「取引手数料:無料」というFX業者が多いので、「スプレッド = 投資家の取引コスト」となります。

バイナリーオプションの場合は

ペイアウト倍率に「取引コスト」が隠れています。

  • 予想があったたら、2.0倍
  • 予想が外れたら、0円

で、勝率が50%だとすれば、バイナリーオプション業者は利益が出ません。

そのため、

予想があたった場合のペイアウト倍率を2.0倍からバイナリーオプション業者の手数料を除いた、1.7倍~1.9倍に設定しているのです。

ペイアウト倍率が2.0倍に届かない分が、バイナリーオプションの取引コストとなります。

ペイアウト倍率2.0倍のバイナリーオプションもありますが、その場合は、スプレッドがあるなど、バイナリーオプション業者は別のところで収益を得る仕組みとなっています。

バイナリーオプションとFXは、結局、どっちが儲かりやすいの?

バイナリーオプションとFXは、結局、どっちが儲かりやすいの?

バイナリーオプションも、FXも、

為替変動を予想する

という意味では、同じ投資になります。

大きな違いは

  • 少しの値動きでも、約2倍の利益が得られるバイナリーオプション
  • 値動きに応じた変動幅に合わせて、利益が得られるFX

という違いです。

為替変動が大きいタイミングでは

バイナリーオプションの利益(損失) < FXの利益(損失)

為替変動が小さいタイミングでは

バイナリーオプションの利益(損失) > FXの利益(損失)

となるのです。

為替変動を予想できれば、FXでも、バイナリーオプションでも、利益は出る

のですが

teacher

より高額な利益を出したいのであれば、小さい為替変動でも約2倍の収益が出るバイナリーオプションの方がおすすめということになります。

ただし、小さい為替変動でも大きく利益が出るということは、小さい為替変動でも大きな損失が出るということですので、バイナリーオプションの方がFXよりも、ハイリスクハイリターンの投資ということができます。

一概に、どちらが儲けやすいということはありませんので、あなたのトレードスタイルや考え方にあった投資方法を選ぶと良いでしょう。

バイナリーオプションを選ぶ方には、下記の初心者マニュアルはチェックしておくことをおすすめします。

初心者の95%が間違える!バイナリーオプションで稼ぐための初心者マニュアル

まとめ

バイナリーオプションとFXの違いには

  1. 違いその1.投資資金に対する取引額が違う!
  2. 違いその2.利益と損失の金額が違う!
  3. 違いその3.取引時間が異なる!
  4. 違いその4.手数料・コストが異なる!

というものがあります。

ただし、基本的な

  • 為替変動を予想する投資

という意味では同じものですので、為替変動を予想できれば、FXでも、バイナリーオプションでも、利益は出るのです。

teacher
大きな違いは、為替変動の大きさと収益の関係になります。小さい為替変動でも利益を十分に出したいのであれば「バイナリーオプション」、小さい為替変動で大きな損失を出すのを回避したいのであれば「FX」と考えれば良いでしょう。どちらも実際に体験してみて、あなたのトレードスタイルや考え方にあった投資方法を見つけることをおすすめします。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

FX(海外FX中心)・バイナリーオプション・不動産投資など、投資歴10年、ほぼ投資だけでご飯を食べています。FXを中心として、様々な投資関連の情報を実際に実行しながら発信します。1000万円単位の失敗投資もたくさんしています。 FX資産額:3,000万円 保有不動産:2億円・7戸(戸建て中心) 借金:0円