今回は、バイナリーオプション業者ごとに使用しているチャートの見方と評価を解説していきます。
海外バイナリーオプション業者のチャート
ハイローオーストラリア/HighLow
チャートの考察
ハイローオーストラリア/HighLowのチャートは、非常にシンプルなチャートで、通貨ペアの値動きを「面グラフ」で表したものです。
ハイローオーストラリア/HighLowのトレード自体が「ハイ&ロー」が主体ですので、このチャートでもトレードすることはできますが、テクニカル分析などもできませんし、複数のチャートを表示することもできないため、これだけでバイナリーオプションを攻略するのは至難の業です。
メリットとしては、チャートの左側には「トレーダーズ・チョイス」という名前で、取引している投資家が「HIGH」と「LOW」どちらに傾いているかを知ることができます。
シンプルなチャートである分、取引はしやすい反面、分析するのにはいろいろと不足しているのがこのチャートの評価です。
ザオプション/the option
チャートの考察
ザオプション/the optionのチャートは、ハイローオーストラリア/HighLowのチャートと比較すると、背景が白ベースで、蛍光色の青いラインを基調にしているため、価格変動などもキャッチしやすいメリットがります。
また、FX、商品先物、株価指数などの商品のペイアウト倍率、レート、判定期間が一覧で表示されているため、把握しやすいメリットがあります。
一方で、チャート自体の大きさが小さいことや、テクニカル分析などが利用できないデメリットがあります。
見やすい・取引がしやすいというメリットがある反面、分析はできないチャートとなっています。
ファイブスターズマーケッツ/FIVE STARS MARKETS
チャートの考察
ファイブスターズマーケッツ/FIVE STARS MARKETSのチャートは、海外バイナリーオプション業者のチャートの中ではかなり高機能になっています。
拡大・縮小が可能
チャート表示の変更が可能
ラインチャート
エリアビュー
ローソク足チャート
時間の変更が可能
- 1時間
- 2時間
- 5時間
テクニカル分析の表示が可能
SMA
RSI
Bollinger Bnads(ボリンジャーバンド)
MACD
トレーダーセンチメント
取引している投資家が「HIGH」と「LOW」どちらに傾いているかを知ることができる
とかなり高機能なチャートになっています。
また、ワンクリックで資産残高を見ることもできます。
分析をしながら取引ができるバイナリーオプション業者のチャートとしては、1位、2位を争う高機能と言っていいでしょう。
国内バイナリーオプション業者のチャート
外為オプション/GMOクリック証券
チャートの考察
国内バイナリーオプションでは、一般的な「ハイ&ロー」ができないため、チャート上に判定時間とともに、権利行使価格が表示されています。
海外バイナリーオプション業者のチャートと比較すると、色使いが見やすい、経済カレンダーが表示されているなどのメリットがあります。
一方で、テクニカル分析などの機能はなく、取引はしやすいものの、分析はできないチャートとなっています。
選べる外為オプション/FXプライム byGMO
チャートの考察
同じGMOグループなので「外為オプション/GMOクリック証券」と同じチャートを採用しています。
FXTFバイナリー・トレード(バイトレ)/FXトレード・フィナンシャル
チャートの考察
背景は白ベースで、チャートの表示方法は変更することができます。
こちらのモードでは
ラインや図形を入れることができる
時間足を変更することができる
ローソク足の本数を変更することができる
チャート表示方法を変更することができる
インジケーターを追加することができる
利用できるインジケーターは
- 移動平均線
- 指数平滑移動平均線
- ボリンジャーバンド
- MACD
- RSI(相対力指数)
- CCI(商品チャンネル指数)
- ウィリアムズ%R
- ストー・ストキャスティック
- モメンタム
- 加重移動平均線
- 価格変動率
などを追加することができます。
FXTFバイナリー・トレード(バイトレ)のチャートは、国内バイナリーオプション業者の中では、もっとも、分析機能が充実しているチャートと言っていいでしょう。
このチャート機能だけで、分析しながらトレードすることが可能です。
オプトレ!/外貨ex byGMO
チャートの考察
色分けがきれいにできていて、文字も大きいため、使い勝手の良いチャートとなっています。
権利行使価格ごとの購入価格も、表示されているため、一目でどの権利行使価格が良いのか?判断できる使用になっています。
ただし、分析機能などはないため、分析できないチャートとなっています。
みんなのバイナリー/トレイダーズ証券
チャートの考察
色分けが見やすいぐらいしか特徴のないチャートとなっています。
バイナリーオプション業者のチャート全体の考察
取引に特化しているチャート機能がほとんどで
- ファイブスターズマーケッツ/FIVE STARS MARKETS
- FXTFバイナリー・トレード(バイトレ)/FXトレード・フィナンシャル
以外は、テクニカル分析などのチャート機能を備えていません。
バイナリーオプションに関しては
なのです。
一部のテクニカル分析が利用できるバイナリーオプション業者のチャートであっても
- テクニカル分析の数が少ない
- 時間足の変更できる選択肢が少ない
- 複数のチャートを同時にチェックできない
のですから、バイナリーオプション業者のチャート以外の分析用のチャートが必要になるのです。
おすすめするのは「MT4/MT5」のチャート機能を使うことです。
稼げる高機能で使いやすいチャートは、バイナリーオプション業者のチャートではなく、「MT4/MT5」のチャートなのです。
MT4/MT5のチャートとバイナリーオプション業者のチャートの併用方法
基本的な使い方は
- MT4/MT5のチャート → テクニカル分析などを駆使してエントリータイミングを計る
- バイナリーオプション業者のチャート → 実際にエントリーを行う
という形になります。
ハイローオーストラリア/HighLowの場合
ハイローオーストラリア/HighLowのチャート画面とMT4・MT5のチャート画面を同時に画面に表示させる
ということになります。
ただし、基本的には、ハイローオーストラリア/HighLowのチャート画面はトレードにしか利用しません。
重要なのは「MT4・MT5のチャート画面」なのです。
だとすると、大画面のパソコンを持っていない方は、両方パソコンに表示させてしまうと、かなり見にくい状態になってしまいます。
- パソコン:MT4/MT5のチャートを表示させる
- スマホ:ハイローオーストラリア/HighLowのアプリを表示させる
という使い分けが最も簡単な方法と言えます。
パソコン:MT4/MT5のチャートを表示させる【分析専用】
スマホ:ハイローオーストラリア/HighLowのアプリを表示させる【取引専用】
MT4/MT5のチャートの見方
MT4/MT5を起動するとすでにこのようなチャートが表示されています。
これでは少し見にくいので色を変更します。
チャート画面上で「右クリック」して「プロパティ」を選択します。
色を好みの色に変えます。
筆者の場合は、白ベースの下記の設定に変更しています。
左から「バーチャート」「ローソク足チャート」「ラインチャート」がありますが、ここでは「ローソク足チャート」を選択してください。
※ほかのチャートでも良いですが、基本的にはテクニカル分析では「ローソク足チャート」を使用します。
メニューバーのこのアイコンでチャートの「拡大」「縮小」
メニューバーのこのアイコンでチャートの時間足の変更
- M1:1分足
- M5:5分足
- M15:15分足
- M30:30分足
- H1:1時間足
- H4:4時間足
- D1:日足
- Q1:週足
- MN:月足
気配値ウィンドウで、表示したい「通貨ペア」を選択します。
表示したい「通貨ペア」を選択して、ドラッグ&ドロップすると、新しいチャートが開きます。
表示したいテクニカル分析指標は、左のナビゲーターウィンドウから選択して、チャート上にドラッグ&ドロップします。
移動平均線
ボリンジャーバンド
一目均衡表
※基本的にはプリインストール(標準搭載)されているインジケーターで十分にテクニカル分析が可能です。
「整列アイコン」をクリックすると、表示中のチャートが分割表示されます。
- 時間足の違うチャートを同時に見たい
- 違う通貨ペアのチャートを同時に見たい
場合に有効です。
ローソク足の見方
ローソク足は、時間足の設定時間で一つが作られます。
日足の場合は、ローソク足1本で1日分の値動きを表します。
1時間足の場合は、ローソク足1本で1時間の値動きを表します。
1分足の場合は、ローソク足1本で1分の値動きを表します。
- 始値:ローソク足の形成が始まるときの価格
- 終値:ローソク足の形成が終わるときの価格
- 安値:そのローソク足の期間中に一番安いときの価格
- 高値:そのローソク足の期間中に一番高いときの価格
- 始値と終値の間が「胴体」
- 安値と始値の間が「下ヒゲ」
- 高値と終値の間が「上ヒゲ」
と呼びます。
バイナリーオプショントレードに「MT4/MT5」のチャートを使うときの注意点
判定時間と時間足の関係に注意が必要
海外バイナリーオプションでは
- 30秒後の判定時間
- 60秒後の判定時間
という短期取引も可能です。
バイナリーオプションにはまっている方は、スピードくじ感覚で、短い判定時間をお好む方が多いのではないでしょうか?
しかし、判定時間が60秒後だと、MT4の時間足には、最短で「1分足」しかないので、分析ができなくなってしまうのです。
少なくとも、ローソク足10本先、ローソク足20本先のチャートの動きを、現在までのチャートの動きとテクニカル分析によって予想するものなのです。
ということは
- 60秒の判定時間 → 1分足のMT4を見る → 「×」間違えです。
- 15分の判定時間 → 1分足のMT4を見る → 「○」ローソク足15本分の未来を予想するのは可能です。
- 15分の判定時間 → 5分足のMT4を見る → 「×」ローソク足3本分の未来を予想するのは困難です。
- 60分の判定時間 → 5分足のMT4を見る → 「○」ローソク足12本分の未来を予想するのは可能です。
ということになるのです。
スピードくじのように結果がすぐわかるトレードの方が面白いのはわかりますが、これではギャンブルです。運が良くないと勝てません。
「MT4/MT5」のチャートを分析に利用して、バイナリーオプション取引の勝率を上げたいのであれば
判定時間は長めにとる
必要があるのです。
海外バイナリーオプション業者の場合は、判定時間が長い方がペイアウト倍率が高いので、一石二鳥と言えます。
おすすめの海外バイナリーオプションツールはこちら
まとめ
バイナリーオプション業者の提供しているチャートには
- 見やすい
- シンプル
- 取引ができる
というメリットがあるものの
- テクニカル分析が利用できない。または利用できても選択肢が限られる
- 時間足を変更できない。または変更できても選択肢が限られる
- 複数のチャートを同時に見れない
- 自由にカスタマイズができない
というデメリットがあるため、「分析をする」のには不向きなのです。
だからこそ、
- MT4/MT5のチャート → テクニカル分析などを駆使してエントリータイミングを計る
- バイナリーオプション業者のチャート → 実際にエントリーを行う
という使い分け・併用が必要なのです。
「バイナリーオプションのチャートの見方を教えてほしい。」
「バイナリーオプション攻略のためには、どのチャートを使うべき?」