今回はFX会社、バイナリーオプション会社のデータから勝率を比較します。
バイナリーオプションの勝率データ
バイナリーオプション会社の取引実績(ラダーオプション)
各国内バイナリーオプション業者の取引実績最新
国内バイナリーオプション業者 | 実績年月 | 商品 | オプションの種類 | 総取引金額に対する総支払金額の割合 | 取引口座に対する損失口座の割合 | 利益が出てる口座の割合 |
---|---|---|---|---|---|---|
外為オプション/GMOクリック証券 | 直近1カ月 | 為替 | ラダーオプション | 95.74% | 77.24% | 22.76% |
選べる外為オプション/FXプライム byGMO | 直近1カ月 | 為替 | ラダーオプション | 95.20% | 74.30% | 25.70% |
オプトレ!/YJFX! | 直近1カ月 | 為替 | ラダーオプション | 96.24% | 78.92% | 21.08% |
みんなのオプション/トレイダーズ証券 | 直近1カ月 | 為替 | ラダーオプション | 90.71% | 79.74% | 20.26% |
LION BO/ヒロセ通商 | 直近1カ月 | 為替 | ラダーオプション | 89.90% | 80.70% | 19.30% |
外貨NEXTバイナリー/外為どっとコム | 直近1カ月 | 為替 | ラダーオプション | 93.78% | 74.68% | 25.32% |
バイナリーオプション/IG証券 | 直近1カ月 | 為替 | ラダーオプション | 95.60% | 7810.00% | -7710.00% |
バイナリーオプション/IG証券 | 直近1カ月 | 株価指数 | ラダーオプション | 98.10% | 68.50% | 31.50% |
バイナリーオプション/IG証券 | 直近1カ月 | 商品 | ラダーオプション | 98.70% | 50.00% | 50.00% |
らくオプ/楽天証券 | 直近1カ月 | 商品 | ラダーオプション | 88.51% | 80.37% | 19.63% |
外為オプション/GMOクリック証券の取引実績推移
年月 | 総取引金額に対する、総支払金額の割合 | 取引口座に対する、損失発生口座の割合 |
---|---|---|
2020年8月 | 99.83% | 71.85% |
2020年7月 | 97.58% | 77.82% |
2020年6月 | 94.70% | 77.14% |
2020年5月 | 95.49% | 78.26% |
2020年4月 | 100.15% | 74.06% |
2020年3月 | 96.76% | 78.43% |
2020年2月 | 98.74% | 72.29% |
2020年1月 | 97.60% | 74.65% |
2019年9月 | 97.87% | 72.82% |
2019年8月 | 98.69% | 70.46% |
出典:GMOクリック証券/バイナリーオプション月次取引実績
国内バイナリーオプション業者の取引実績の数値を見てみると・・・
なんと
- 総取引額に対する総支払金額の割合「払い戻し率」が軒並み90%台後半(GMOクリック証券「外為オプション」の1年の平均97.74%)
- GMOクリック証券「外為オプション」の2020年4月は「払い戻し率」が100%超、バイナリーオプション会社が赤字 = 投資家の方が儲けている
という結果となっています。
基本的にはバイナリーオプションは
- 投資家が儲ける → バイナリーオプション会社が損をする
- 投資家が損する → バイナリーオプション会社が儲かる
という図式ですから、投資家が儲かればバイナリーオプション会社は損します。
ですから、これは「日本のギャンブルの払い戻し率」と比較すると
日本のギャンブルの払い戻し率
日本のギャンブル | 還元率 |
---|---|
宝くじ | 44% |
競馬・競輪・競艇・オート | 75% |
サッカーくじ「toto」 | 50% |
パチンコ・スロット | 85% |
断然高い払い戻し率になっているのです。
また、注目すべきは
という点です。
つまり、バイナリーオプション(国内バイナリーオプション)は
- 投資家の全体の払い戻し率は、約98%
- 損失を出す口座が7割、利益を出す口座が3割
→ 3割のバイナリーオプション投資家が多勝ちして、全体の損益はトントンに近い払い戻しになっている
というのが現状なのです。
100人の投資家が資金3万円でバイナリーオプションをした場合を想定して同様の勝率に当てはめてみると
- 7割の70人が3万円から0円に負ける
- 3割の30人が3万円から10万円(3.3倍)に増やす
計算となります。
FXの勝率データ
FXで利益を上げた人と損をした人の割合
出典:外為どっとコムの顧客向け調査/日経新聞
となっています。
2016年にはこの割合は37%まで落ちています。
2016年の収益率の状況
出典:外為どっとコムの顧客向け調査/日経新聞
- 資産の30%以上の損失を出した人:22%
- 63%の方が損失を出している
バイナリーオプションとFXの儲けやすさを比較する
バイナリーオプション
- 払い戻し率が9割後半台(平均98%)
- 払い戻し率が10割を超えている = 投資家側の方が儲かっている会社もある
- 負け口座割合が70%程度なので、3人に1人、4人に1人が3倍~4倍の儲けを出している
FX
- 勝率は50%前後で推移しているが、予想ができない相場では37%まで勝てる人の割合は減っている
- FXは大きく負ける人の割合が非常に大きい
- 3割超の儲けを出した人は6%程度
- 3割超の損失を出した人は22%程度。3割超の儲けを出した人の1倍以上
- 1%~5%の収益率では、損失を出した人よりも、儲けを出した人の方が多い
- -1%~-30%の損失の方の割合はそれほど割合が変わらない
- 1%~20%の儲けの方の割合は-1%~-30%の損失の方の割合よりも大きい
という結果になっているのです。
一方で、FXは小さく負ける、小さく儲ける方は多いが、大きく儲けられる人は6%程度に対して、大きく損をする方は22%と約4倍も多いことを示しています。
バイナリーオプションとFXを比較するとどちらの方が儲けている方が多いのか?
- バイナリーオプションはコツをつかめば(儲けを出せる3割に入れれば)、資金の3倍~4倍の儲けを出せる可能性が高い投資
- FXは資金の1%~5%という小さな儲けを出すのには適している投資
ということが言えます。
なぜ、上記のような結果になっているのか?
バイナリーオプションというのは、「現在価格より上がるか?下がるか?」のシンプルなトレードです。そのため、バイナリーオプションの必勝法となる「コツ」がわかれば再現性が大きいため、コツを理解した3割の投資家は、資産を3倍~4倍に増やすことができているのです。
シンプルだからこそ、適切な「分析(テクニカル分析など)」をすれば再現性は高いのですが、バイナリーオプション初心者の方は「運」でスピードくじ感覚でトレードする初心者も多いので、7割は損失を出しているのです。
バイナリーオプション攻略のカギは
と考えて良いでしょう。
FXトレードで少額の儲ける方の割合が多いのは「長期投資」の割合が大きいものと推測されます。
「ファンダメンタルズ分析」による「長期投資」であれば、経済動向の読みを間違えない限り、資金の1.0%~5.0%の利益を出すことはそう難しくないからです。また、長期投資の場合は、スワップポイント(スワップ金利)も付与されるため、スワップ狙いの投資家など、年率1.0%~5.0%の利益は実現しやすいのです。
FXトレードでは
ことを意味しています。
バイナリーオプションとFXを比較するとどちらの方が儲けやすいのか?
- バイナリーオプションは、シンプルだからこそ「再現性」が高く、コツをつかめば安定して大勝ちできる投資
- FXは、長期投資は予想しやすく、利息も付くので、初心者でも小さい収益性であれば勝てる可能性が高い投資
と言えるのです。
バイナリーオプションとFXの向き・不向き。どちらのトレードをするべきか ?
バイナリーオプションに向いている投資家
- 短期で資金を3倍、4倍に増やしたい
- 勝てる方は少ない(3割程度)だが大勝できるトレードを希望する
- チャートを分析する「テクニカル分析」が向いている
FXトレードに向いている投資家
- 長期の資産運用で、資金を1.0%~5.0%ぐらいの利回りで徐々に増やしたい
- 勝てる方と損をする方の割合は半々(やや損する人が多い)が、小さい勝ちの方が多いトレードを希望する
- 経済動向を分析する「ファンダメンタルズ分析」が向いている